二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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バカじゃないのあんた。
そんなことを相手に云ったよ、確かにね。
だって、仕方なくね?
銀さんだって武士のはしくれでしたからねえ、兵力の増強や情報戦の大切さとかはよく知ってるよ。
でもやっぱり思うわけよ、銀さんは。
―――― もう疲れたから、世界の全部を守ろうなんて思えないんだよって。
たったひとりの、あの優しかった先生も守れなかったあの頃の自分の結論なんだよそれは。
ましてや、ここは俺の約束した場所でもないんだ。
なあ、くそばばあ。
―――あんた、まだ俺を待っててくれてるかい?
「ここは、生物委員会のアトラクション迷って探して大脱出『巨大迷路』のスペースだよ」
まあ、いってみれば運だめしだね。
覆面の忍者、雑渡昆奈門は指を立てて説明した。
……人差し指を立てるのはいいがどうして小指まで立ってるんだ、昆奈門。
常に女座りするタソガレドキ城の名忍者である奴の習性にだけは突っ込まないようにしようと思いつつも、心の突っ込みだけは止められなかった万屋一同だった。
「…生物?」
マジで?
「……そういえば、受付に伊賀崎くんがいましたね。彼は生物委員ですよたしか」
やばいっす。
「どうするあるか、一気にサバイバル感溢れるお祭りになったあるよ」
危険など力づくで蹴りだす神楽までもが危機感を募らせた瞬間だった。
生物委員会の本領は、危険生物の飼育にある。毒蛇、毒虫、毒蛾まであらゆる危険生物を飼育する彼等のアトラクションだと?
ましてや『迷って探して』などという煽り文句つきの。
何を探すかということについて、是非深く語りあいたくなる煽り文句だとは普段の生物委員会の様子を知る者たちの本音な筈であった。
「そういえば、三治郎がいたあるね」
「ああ。――――あの魔改造小僧の相方がな」
「ああ。――死ねますね、下手すると」
壊れた口調で、実はすでに学園長を探すうちに方角がわからなくなっていた都会っ子の万屋たちは呆然と呟いた。
忍術学園の地下を改造した一年は組の末怖ろしい魔改造小僧こと笹山兵太夫は、熱中すると手加減という言葉を忘れるというのは罠によくひっかかる安藤先生の情報でよく知っている。
引っかかる割には軽傷なことが多い学園の不思議を体現する小松田秀作には「みんないいこですよ~一年は組の子たち」などと笑顔でいわれたものだが。
「なんだろなあ、土井先生と山田先生の苦労が偲ばれるぜ」
「はんぺんとセットで酢昆布わけてくれるから、土井ちんはいいやつあるよ」
「いつのまにそんなトレードやってたの、神楽ちゃん」
「…喜んでたあるよ?」
「そりゃそうでしょうとも!」
あのひと、マジ泣きするくらいはんぺん嫌いだからね!
お残しはゆるしまへんで!を信念に持つ忍術学園最強のお人【食堂のおばちゃん】によって居残りさせられることもある土井半助先生は、1年は組の実技担当教師でもある。
「あの人の耳の良さは貴重だよね。あんたどこの聖徳太子ですかっつーの」
「保父さんの鑑ですね」
私は教師です!との突っ込みは、本人不在であったために入れられることはなかった。
こうして万屋と忍術学園教師たちの相互理解への道はふたたび遠のいたのかもしれなかった。
「………で? いつまで人を無視してくれてるのかな? 君たちは」
にっこりと笑う覆面忍者の言葉も無視したい万屋一同。―――落乱世界での近況であった。
―――――→ 4 へ
だから、万屋は話しが進まない。(^p^)
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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お待たせしていてすいません。でっすが、素直にうれしいコメントでした。><
もうしばらくお待ちくださると嬉しいです。
コメントありがとうございました。