二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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「地獄と混乱の多発性」その2.
2
「……田村先輩、また新しいお客さんがきたみたいですよ。下の菜園」
「今度はどこのものだ? 虎若」
ドクタケか、マイタケか、カワキタケか。
菜園を挟むような小高い場所から2町は離れた丘の上に向かって銃を向けながら、同じく鉄砲大好きな一年は組生物委員の佐武虎若に四年ろ組作法委員の田村三木ェ門は尋ねた。
「―――― 万屋、みたいです」
「…は??」
答えた虎若の予想外な返事のおかげで、得意の火縄銃で的を外してしまった三木ェ門だった。
むう。
「そういやあ、ここの菜園って結局どこの委員会の縄張りだったんだ?」
「……銀ちゃん、そんなことも確認しておかなかったあるか?」
「だって、学園長さえ捕まえりゃあそれでいいやと思ってたんだもんよ」
「……まあ、すぐ捕まえられてたらそれでもよかったんですけどね」
逃げられてるし。―― 学園長素早すぎますよ。
後ろから火の玉を背負ったような表情で、新八は呟いた。
仮にも相手は若かりし頃から超一流忍者と異名を取り、さらに老いて後進の指導を目的とした現在ですら命を狙われるような大人物である。
いかに普段、忍犬と定義することもはばかれそうな賢さを持つヘムヘムと遊んでばかり過ごしているように見えるとしてもだ。
万屋一同が入園するまでのわずかな間に姿をくらますなど、彼にはお茶の子さいさいであった。
「なあ、あの御老体ってほんとうに何者だよ」
「この世界の老人はほんとうに元気すぎるあるよね」
「………濃い人生すごしてそうな連中ばかりですよね」
金楽寺の和尚様しかり学園長しかり曲者ぞろいなこと確実な落乱世界の御老体たちばかりであった。
「なんだか相変わらず横道にそれる会話してるねえ、君たちは」
よくそれで意思統一できてるよねえ、君たち。――逆にすごいよ。
ぞわっ。
「………(後ろ見たくない)」
「………(銀ちゃんだけ見るよろし)」
「………(ふざっけんな。俺だって認めたくねえよ、あんな危険物)」
聞こえてきた声の持ち主に、つい固まって万屋団子。
目線は決して後方を見ようとはしなかった。
「ひどいなあ、せっかく運命の再会だっていうのに。無視しないでくれないかい? 寂しいじゃないか」
そして、そのような扱いに我慢するような可愛らしい性格ではなかった相手は、きらりとその右目を光らせた。
「ねえ? 真っ白な鬼夜叉。――――銀時くん?」
とん、と静かにその万屋団子の中心へと降り立った人物の名を。
「………会いたくなかったぜ、昆奈門」
お前に逢うと俺のMPが削られてく気がすんだよな。
疲れた顔で呟いた銀時の前で、包帯と忍者服の頭巾でその右目以外の殆どを隠した人物。
「ひどいなあ、わたしはこんなにも君に会いたかったのにねえ」
笑顔で囁いた人物の名を、タソガレドキ軍忍び組頭の雑渡昆奈門という。
「「「………(じゃかましいわ、この安定志向の超サディスティック忍者め)」」」
万屋一同、お会いしたくない人物のその一に常に選ばれるお人であった。
―――――――→ 3 へ
…あれ? どうしているのかしら昆奈門さん。(汗)
これだから、菜園くると混乱しそうで手をつけるタイミングがなかったんだよな。(苦笑)
5年が遠いよ。おかしいなあたしそのためにこのシリーズ書きだした筈なのに。(涙)
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