二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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「うさリスなんだな。①」に続く。
アバターならではの、獣臭さを書きたい気持だったんだろう。
振り返ってみると、そう思いますね。
あの当時は、一言で言い表せるほどに、すっきりしてなかった。
【うさりすとも呼ばれるらしいね】
OZは世界中に繋がれている。
だから、OZにはいつだって、人があふれている。正しくは、人の操るアバターが。
ぺろ。
おかげで、それなりに有名になってしまった仮ケンジと、有名というより神話的超有名アバターであるキングカズマにとって。ゆっくりくつろげる場所というのは数えるほどしかない。
そんな中、二匹がいるのは個人所有するシークレットスペースだ。
ぺろり。
有名税とでもいうべき煩わしさから逃れるために、仲良くなった二匹のマスターたちが使いだした場所。
チャットのために毎日のように、二匹が顔を出す場所でもある。
だが、いまは人間であるマスターたちが眠っている時間のため、本当はここにくる必要なんてないはずだった。
ぺろ。
ぺろ。
ぺろり。
仮ケンジの小さな舌がキングのふさふさとした毛を舐める。白くて長くてキレイなキングの毛を。
合間を縫うように。
キングの普段は隠されている真っ赤な舌が、仮ケンジのふくふくとした毛を舐める。黄色くて短めでどこにでもありそうでどこにでもない仮ケンジの毛を。
ぺろぺろ。
べろり。
ぺろぺろ。ぺろん。
べろん。
唾液にまみれるように、二匹はお互いの顔を舐めあう。
毛づくろい。
それが獣の愛情表現の形だといったのは誰だったのか。
仮ケンジの小さな舌はそれゆえに、何度も何度も口を突き出しながら、ふさふさとしたキングの毛を整えた。
その感触はささやかで、少しものたりないとキングは思ったが、目の前で必死になる仮ケンジの姿を見れば十分に補填はされているようにも感じられた。
キングの舌は少しばかり表面がざらりとしていて、唾液が少ないのだろうかと仮ケンジは思った。その代わりにその舌が舐める強さは直接的で、仮ケンジの短毛の下にある皮膚がざわりと舐められるたびに泡け立つように感じられた。
誰もいない。
空間。
誰もいない。
二人の。
誰もいない。
これほどに。
キングの口が大きく開かれた。それはいつかの再現のようで、食べられるのだろうかと仮ケンジは思った。喰われるのもまたいい、とも。
喰われて咀嚼されて充たされて補え合えるのなら。
一つになれるのなら。
仮ケンジの、無いに等しい肩の肉を、キングが食んだ。
痛みも苦しみも望まれるのなら。臨まれるのなら。―――――――――それがいい。
にじみ出てくる血がキングの口元の毛を汚すというのなら、それは心地よいことだと。
痛みと快感に震えながら、仮ケンジはあえぐ口元の端を歪ませる。
震える小さな手をキングの耳にひっかけて、その直立していた耳を自らの口へと運ぶ。
「―――――――っ」
2本の歯だけしかないリスの口元で、敏感なウサギの耳が銜えられたことに驚いて跳ねる。
こりりっ。
小さく、音を立てて。
げっ歯類のもつその硬い歯でもって、仮ケンジはようようと満たされた。
(くわえられて)
(食べられて)
永遠に循環するものとなりたい。
形としては、こちらを茶会に投下したかったんだけども。どうにも序章というか前提をかかないと、話がすすめられないようです。わたし。
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