あの海坊主だか舟幽霊だかを突破する方法が分からないある。

「…柄杓の底に穴をあけて逆さに縦かけておくといいんじゃなかったかな～」

　勘ちゃん、それは舟幽霊に舟を沈められないためのおまじないです。

（舟幽霊は柄杓を使って舟に水を入れて舟を沈める妖怪ですので、穴を開けておくと水が汲めない＝舟、無事）

　そして、やはりキミも妖怪扱いしちゃってるんだね、先輩のことを。

「―――（先に突っ込まれてしまった）」

「「　…　」」

　――ふ。

「なんすか、何が言いたいんですか、あんたらあああああ！！！」

　地の文に突っ込み負けした新八の肩を叩いて、薄く笑った銀時と神楽にへたれは叫んだ。

「…あ、おなか減っちゃった」

　ぐうううううう。

　…勘ちゃん、もうちょっと我慢しないか？

　ばっしゃばっしゃばっしゃばっしゃ。

「新八、舟が前に進んでいないあるね　」

「同じ場所で一周してるだけじゃねえか」

　突っ込み役とボケが入れ換わった瞬間だった。

「いけいけ、どんどーん！　」

　妖怪、もとい七松小平太、来襲。

「ふははははは！　」

「わあああ、洞爺湖がんばってるあるねえ」

　銀さんの愛剣（竹光・真夜中のＴＶ通販にて好評発売中）が、ぴかりと輝く瞬間。

「いやいや、あの人の髪の毛に突き刺さってるだけですからああ！！」

洞爺湖の切っ先が、湖面に浮かぶ七松小平太の髪の毛に引っかかっていた。

「なんだ？？　」

　困ったいけいけどんどーん。

全く困って見えない風に、小平太はそう告げた。　

「だがしかーし！　」

　いけいけどんどーん！

　ばりん、という音とともに洞爺湖は吹っ飛んだ。

「わが体育委員会に不可能はなーい！！　」

　いけいけどんどーん！

　ドン、という音とともに、よろずや一同の乗った船は裏返った。

「んぎゃああああああ」

「何をするあるね、こんちくしょうめええい…げぽ」

「よっ、ほっ、はっ！」

　銀さん、まだまだ若いもんには負けてないよ！

いろいろと、本性が見える一シーンであった。

　あひるさんボートとともに、素直に裏返ったのは遠めがね。（だからちｇ…）

　本能のままに舟から脱出しようとした瞬間に、消化不良の合図が腹から上がってきたヒロインもどき。（どういう意味あるか）

　そして。

とうっ！！

イカロスになったのは、大人げないマダヤオ（銀髪のほう）。

「はははは、まだまだ銀さんは若いもんね！！　」

　しゅばばばば！　

　湖面のいたるところで沈没しているあひるさんボートのお顔を足がかりに、飛び跳ねる変態が一名。（ひどくない！！？）

　さすがだ、白夜叉。

　だてに、戦場巡ってねえ。

「銀ちゃん、ひどい、置いてくなある」

「――せめて、ひっぱりあげてくださいよおお」

　恨み顔でずぶぬれになって抗議したのは、約二名。

「ふははははは、ふざっけんな貴様ら」

　世間さまは弱肉強食、焼肉定食、俺は牛より鶏が好きだ、こんにゃろうめい。

「「　は？　」」

　神楽と新八の聞き返す声に、高らかに返事した。

　おれだって、炭火焼き食いたかったんだあああああ。

　おかげで、ぐだぐだだよ。（愚痴）

　―――執念のなせる技であった。

　そんな風景の横では。

　さすがだ、五年い組。

　アトラクション長くなりそうなので、ここで止めるわｗｗｗどうしようかと思いましたよｗｗ

「―――倉庫にずっと残ってたんで在庫処分したかったんだ（小声）」

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