二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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※ この健二さんは、オリジナル設定です。ご注意ください。
こんな注意文をこれから常に掲げるべきかと悩みます。
ただのオリ主だとか言わないでw
だって、御紋にとっては彼も健二さんの中に入るんだものw
41歳健二さんで、 早朝シーンへGO!
キャラ壊れたっていいじゃないか。単独作品つーかネタ⑤
「 美しきあなたに、美しき人生に、―― 感謝!」
2010.09.22.
× 年齢操作あり、侘介ファンは要注意です。
1
俺は、爺さま婆さまに育てられたようなもんだった。
なんもない場所だと思ったことだけは覚えている。
今はそうは思っていない。
たしかに、ここには何もないかもしれないが。
俺にとってのすべてが――ここで生まれて育まれて、この心の、魂の元になっているのだということを、俺はもう知っているから。
結局酒に潰されて、男たちが雑魚寝した客間で鳴く犬の声を聞いた。
年老いた犬は、それでも大きな声で鳴いて。
たった一人の、己の主の死を皆に教えた。
そして、教えられた家族たちは。
「――― 5時21分」
呟く医師の声の意味を、理解しなくてはいけなかった。
赤みのひけた白い肌。
冷たくなったその肢体。
救命行為のために乱れていた襟元をそっと合わせた。
壊れた人形のように重く、そして律を失ったその腕を組ませた。
……組ませる手元がすぐにほどかれてしまう姿が、哀しかった。
夜が明けようとしていた。
夏の日はまだ早く、徐々に空は白く輝いていく。
直面した家族の喪失に誰もが言葉を失う中で、俺は改めてその人へと近寄った。
時に、死は人の尊厳を奪うのだと聞いたことがあった。
美しいままで死ねるなんて思うもんじゃないと言ったのは、戦争時代を経験した俺の爺さまだった。
まあ、よくそんなことを思春期前の初心な俺に言ってくれたもんだ。夢も欠片もありゃしねえ。
だけど、この年まで生きればそれは嘘ではないと理解も実感も出来るようになった。
事故に立ち会ったこともあれば、葬式に呼ばれたこともあった。国を出たあとは、銃を乱射した馬鹿のしでかしたそれを見たこともあった。
美しいとか醜悪だとかそんなことは関係ない。
死は、死なのだ。
そして。
それは、生と対であるのだ。
臥した人の横へと侍り、俺は頭を垂れる。
「 大奥様。 ―― お見事でございました 」
これより先は、旅路の果てでお見守りください。
坐した姿は、正式なそれ。
曲げた両肘は、綺麗に90度に折れて。
垂れた頭は、――― 青の畳に着いていた。
「 戦時戦後と、陣内家に恩を受け続けた小磯家の一人として。
そして、誰よりも貴女に心を救われた一人として。
貴女という尊い生き方を選ばれた方に出会えたことに、心より ――― 感謝を致します 」
それは感謝の言葉。
まだ高校生だった小磯健二に、問いかけてくれた陣内栄への。
――――――――→ 2 へ
このシリーズは、一話が長いと理解しました。(遅い)
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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