二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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続くよ、カコバナ!
3
「はい、おはようこんにちは皆様。今日は先生はご不在です」
大学の講壇の前に立って、もはや言い慣れた台詞を告げました。
「―― 本日も代理講師という名の下僕が授業を行います。――― 文句はただの苦学生にこんなことまで仕事を押しつけた教授に言ってください」
俺は知りません。
今日も寝ぐせ付けたままじゃん、小磯くん。
ヘアスプレー貸してあげようか?
女生徒が気前よく言ってくださいました。
うん、気持ちだけ頂いておきますね。
小磯―、俺のぶん出席簿書いといてー。
脱走準備通り越して、おまえ筆記具出す気もねえだろう、男子生徒其の一。
代理といえども、一応仕事だ。それは出来んな、あきらめろ。
欠席は自己責任でしなさい。そのあとの単位計算も自分でしなさい。俺は俺の苦労で十分お腹いっぱいです。
「前回は、概念しか言ってなかったので今日は●●の証明法について検証します。―― レポートあるから、頑張ってくいついてきてくださいね」
学べよ学生。
背後のブーイングを無視して、公式を書きだす小磯健二(某教授の下僕:苦学生)だった。
「―― 教授、お土産なんですか?」
「―― うむ、海鮮弁当でどうだい?」
美味いよ?
駅弁一つ頂きました。
美味し糧ゲット―。
「しひゃし、しょれでひゃわりひゃあわにゃい」
「…ご飯粒飛ぶから、後でいいよ、健二くん」
包み紙を破り、割り箸を割って駅弁喰いながら苦情を述べた俺、ちょっとマナー悪かった――反省。
まぐまぐまぐ。
ずずずずずー。
第二世代のpcが場所取る数学準備室での出来事でありました。
「――学会はどうでした?」
「楽しかったよ。あいかわらずの連中もいたしね」
にこにこと笑う恩師どの。
俺も行きたかったな―。新説の公式気になってたんで質疑応答したかった。
学会パンフを奪い取って黙読し始める数学馬鹿な小磯健二でした。
「そういえば、例の噂動き出したらしいね」
思い出したように、教授が言った。
「―― 噂? どれです?」
検討が付かなかった。
なぜかというと、学会という名の趣味の会の打ち上げでは、公私関係なしの奇想天外なネタとしか思えないような憂さ話がごろごろと存在しているからだ。
いつだか、荷物持ちかねて参加した宴会で、俺は思った。
――― 半端ねえ。…半端なく高度に馬鹿な噂話すぎてウソか誠か判断しづらいっ!
下手に、証明とかそういう意味のことにかけてはプロな方々のために、ウソも真と説明できそうな連中ばかりだったのがその要因でした。
「次世代回線のセキュリティー話」
アンだっけ、オンだっけ? ――あの、民間事業にしちゃありえない開発規模の奴。
「――― まさか、OZですか?」
そうそう、それ。
おそるおそる聞き返した健二に対して、すっきりした表情で返事は返ってきた。
“OFFICIAL ZONE ――《OZ》“
世界の箱庭、電子と現実の交差する場所。
―――― 2056桁の魔法の言葉で被護されることになる、永遠を義務とされた夢の世界。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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