二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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カコバナ!
終わらねえ!(笑)
5
一つ目の疑問があった。
―― 世界は善良か?
健二は思う、混濁した情報の渦に巻き込まれながら。
一つ目の応えがあった。
―― 世界は、混沌としている。
見慣れた筈のネット社会のなかで、情報は溢れて、奔走していた。
―― なんとも、生きにくい世の中。
呟いた声は、どこから生まれたのか。
それが、誰のものだったのかと問うのではなく。
それが、なぜ生じたのかと思ったから。
だから。
俺は、その過程を選んだんだ。
「―― 研究資金、用意できたって?」
「おう」
目の前では、満面の笑顔の侘び。
おまえ、31歳でしょ? ――わかった、褒めてやるから、ちょっと待て。
顔に「褒めて」と書かれたような、共同研究者の陣内侘介に声をかけた。
テーブルの上に置かれた通帳には、桁の違う数字が並んでいた。
「なに? とうとう例のマダムの愛人になったの?」
―― よく頑張ったねえ、おめでとう。
「!! それは、ありえん!!」
褒めてやったら、全力で否定しやがった。この男。
日本では、異性には怖がられて相手にされなかった侘びだが、なぜかこの国では女性に受けがいい。
―― そう、なぜかマダムと呼ばれる連中にうけがよろしい。
金銭と引き換えに愛人関係を提案されてしまったと、真っ青な顔で泣きついてきたときは、ほんとうにどうしようかと思いました。
何だろうか、女難の相でもついてんのか、おまえ?
そこは、元妻にして現命綱の涼が調整してくれてたので、何とかなりはしたのだが。
(ちなみに命綱は二人分だ。俺と侘び。ね、命綱でしょ? ――生命線とも言うけど)
まあ、本気にはしてないけど。
妾の子だった侘びがそんなことをするはずがないとわかっているだけに、ギャグでごまかしただけだ。
そこまで落ちてないよ、俺ら。
「―――じゃあ、どうやって用意したわけ? その金」
疑問符をつけて聞いたところ、奴は答えた。
――― 母の愛だ、と。
どうしてでしょうか。
貴女は、どうしてそれほどに寛大であろうとなさったのでしょうか。
まるで、聖女のように。
ときどき、それがこの上なく。
この上なく、私には。
―― あなたが精一杯作り上げた仮面のように思えたのです。
「大奥さま」
駆けつけたのは、上田の本家。
朝顔の咲くその家で。
「 なぜ、そこまでなさったのですか」
たった一人の子供のために、その大事な財産を。
白い髪の混じった慈母は、ただ笑う。
優しく笑う。
遠い記憶の中の笑顔が、消えていった。
「 なぜ、侘助のためだけに、先祖伝来の山を売り払われたのですか 」
慈母は笑んでいる。
―― 妾が生んだ末の子供のために、一族の誇りといえた財産を売り払って。
―― 陣内家が継いだ、上田の歴史を手放した母がいる。
――――――――――→ 6 へ
…あれ?
まだ終わらないよー? カコバナ。
…25年って、伊達じゃないね健二さん。(何をいまさら)
これから先。
栄さんの在り方をどうとらえるかは自由かと思います。
ただ、御紋の中にそんな栄さんも確かにいたんだよということは告げておきましょうね。
――たぶん、御紋がキレイすぎた栄さんの死にざまに対したときに感じた思いが出てきてるんですよね。
――― あのヒトを、綺麗なだけの神様のままにしたくはなかったんだ。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
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