・久遠寺高校の日々

「―――見た」

「…なにか言いたいことがあるのか？　佐久間。それと健二」

「「お前が大きいことに違和感がある」」

「喧嘩なら、買うぞ？」

「―――ああ、そうそう。夏にでるって？　アバターのフィギュア」

「―――ああ、佳主馬が好きそうなやつな」

「……それ、どこで買える？」

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・第一次小磯家ウォーズ

「ああ、健二さん。―――うん、ＯＺでもいってたね。―――大家が一番うるさく言ってたけど」

「…私たちとは、似てるけど違うんですよね？―――原作って」

「大いに違うよ。―――年齢、性別、なによりも――――結婚してないことが大いに違うよ」

「―――結婚…してないんですか？」

「そう。ありえないよね。―――――僕らと同じ顔なのに」

「そうですねー。早く結婚しちゃえば幸せになれるのに」

「そのとおりだね」

「……幸せですか？佳主馬さん」

「至上の幸福とはこのことだよ（きらり）」

「―――私もです（照れ）」

「健二さん」

「佳主馬さん」

「――――はいはいはいはい。いいから、お祝いの言葉言ってあげて頂戴ね、あなたがた（棒読み）」

「きゃああ、お母さあああんいたのおおおお」

「―――お義母さん」

「――――――いつまでも、あまったるいことやってたら、歯が浮くわ」

「なんかいった？お母さん」

「いいえ？」

「――――相変わらずですね。お義母さん」

「……大家の代弁者らしいからねえ、これでも（ため息）」

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「はい。――――大家が報告してました」

「…薔薇の日？」

「いえ、私たちの原作の映画が、ようやくＤＶＤ＆ＢＬＤになるんだとか言ってました」

「映画って、…●ャッ●リンみたいな？」

「さあ？」

「…まあ、いいか。―――おめでとうございます」

「――わからないのに、祝うんですか？御主人さま」

「え？　だめだった？」

「――――いえ」

「？　っていうか、カズマ？　今二人だよね？ぼくら？」

「――――」

「はい、僕のことはなんて呼びますか？」

「――――健二さん、今日は強気ですね？」

「半分正解。――――だって、今日はお祝いの途中だからね。景気よくいきたいじゃないか？」

「それは便乗してるだけではないんでしょうか？　…健二」

　・ＹＥＳ、ＭＹ・ＬＯＲＤ―――我が君

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　・久遠寺タウンＯＺ物語り（仮）

「…ＢＬＤもですよ、パパ」

「特典が付くんだって？　それ聞いたときから、両方買うって、言ってたよね。ここんちの大家が」

「そうです。で、せっかく買うからって、わざわざＢＬＤの再生機買ったんですよね」

「…ボーナス使ってね。―――発売が発表された日の一週間後には購入してあったらしいよ」

「―――馬鹿ですね」

「それから、まだ箱も開けずに飾ってるんだって」

「ま…まあ、まあ。それだけ嬉しかったんですよ。きっと」

「―――まあ、サマーウォーズのカードを買ったはいいけど、佳主馬くんが一種類しかなさそうな気配に絶望したらしいから」

「――――死人の目で言ってましたね、大家」

「栄おばあちゃんのが多くて、ほくほくとしてたけどね。…『物理部コンビがあって、カズケンコンビが無いはずがない』とか言ってた」

「…『給料日になったら箱買いしようかな…』とか呟いてましたよ、ね」

「駄目な大人ですね」

「駄目な大人だね」

「―――」

　巡り合ってないだけなんだ。

　カズケンなサマウォカード＾ｑ＾

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