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こんばんはw
ギャグの頻度のが早いのは予測どおりです。(笑)
政略結婚に異議あり!②
つづきからどうぞww
「政略結婚に異議あり!」②
2010.02.08
「お嫁さんが来るねえ」
「――――知らない」
ムスッとした顔で、侍従の差し出す書類にサインをしながら、キング―――14歳の若き国王、佳主馬はいった。
「おやおや」
それをみて、いつもどおりの笑顔で振り向いたのは大臣の理一である。
いつも浮かべている笑顔の裏では、何を考えているのかわかったものじゃないとは、国内国外での共通認識である。
「この王様は、大事なことを忘れてないかい?」
やれやれ、教育方針を間違ったかね。
首を傾けて、理一が言った。
「……」
いらっときたが、佳主馬は耐えた。―――実際のところ、理一は佳主馬の家庭教師を務めていたことがあるからだ。
「どんなお嬢さんかねえ」
「知らない」
見合いの写真どころか、名前さえも訊いてなかった佳主馬であった。
「…なんにもしらないのかい?」
「どうでもいいじゃないか。―――どうせ、仮の婚約者だ」
キングはそう言い放つと、また書類を見つめる作業に戻った。
だから、知らない。
「ふ―――ん」
…知らないんだ。
そのときの理一の怪しげな微笑みの意味を。
ゴトゴトゴトゴト。
馬車が進むのに合わせて、健二たちの乗っている馬車が揺れた。
「いいですか。まず、基本的なことから確認しましょう」
町から町へとの移動中、馬車の中では健二と侍女である敬しかいない。
その空き時間を使って、これから嫁(の振りをして)入る王国についての確認をすることになった。
「OMC王国は、戦闘に特化した強大な国家です。 今の国王は14歳の佳主馬…」
「14歳!!?」
敬の説明に、健二が叫んだ。
おかげで、耳が痛くなった敬は健二の頬を引っ張った。
みよーん、と白いすべすべのお肌が伸びた。
よし、お肌の手入れは合格。――――大声を出したお仕置きと同時に磨き上げ(させ)たお肌のチェックに余念のない敬だった。
「…いいかしら?――大声は出さないでちょうだい」
眼鏡っこの笑顔が、超怖いです。
「ふぁい…」
引っ張られたままの頬を抑えながら、健二が返事をした。
「―――国王は、3年ほど前に王位を戴きました。―――前王が譲位されたからです」
健二の返事を聞いて、敬は頬を引っ張っていた手を放し、何もなかったような顔で話を続けた。
「譲位?」
健康を害したとかじゃなくて?
ひっぱられた頬を掌で冷やしながら、健二が訊いた。
「―――――たしか、授業受けてたよね、近代史…」
もう一度、健二の頬に手が延ばされそうになった。
「う、受けたよ。受けたけど…」
――――わからなくて、補習中なだけです。(小声)
でこぴんっ!!
「でっ!!」
大声が出た。
「あ、あの。どうかしましたかあ?」
馬車の外から声がかけられた。―――声が大きすぎたようだ。
「いいえ、初めての国外で興奮されてしまったようですわ。お気になさらないでくださいな」
鉄壁の頬笑みで敬が答えて見せた。
「そうですか?なら、いいんですが」
一応美女の敬に笑いかけられた御者は、素直にふたたび前を向いた。頬を赤く染めたまま。
―――騙されてる。
「さ、続きよ!!」
美女と般若の顔を使い分けるそのスキルが怖ろしいよ、敬。
「OMC王国はその戦闘能力と、人口の比例から強国と呼ばれてます。定期的に行われている武闘会のたびに国外からの参加者が出入りすることで、貿易や交流も活発です。ゆえに、治安に対しての問題もあるけども、それでも活性化してることに他ならないから、国としては急成長で強国と呼ばれるまでに成りあがったわ」
「…成りあがる?」
腹の苦しいコルセットに身体をごそごそと動かせて楽になろうとしながら、健二が訊いた。
「そうよ」
「じゃあ、もとは?」
「――――魔女の住んでいた森だったらしいわ」
今の国王の3代前まではね。
「……星があつまるわねえ」
魔女が、飼い猫…いや、使い魔の鳥たちに餌を与えながら呟いた。
「さあて。これからどうなるのかしらね」
目元に浮かんだ笑いしわが、魔女の思いを伝えていた。
「――――わからないけども、楽しみだこと」
わん。
白い犬が外で叫んだ。
「ああ、ハヤテ。お前にもちゃんとご飯は上げるわよ」
今、行くわ。
凛とした風情で、魔女は立ち上がった。
…To be CONTINUE by御紋
なんだよ、その笑み!
いやあ、…佳主馬のお嫁さんかあと思っただけだよ?(にやにや)
今日も理一にからかわれている少年王佳主馬であったり。
そして、佳主馬の花押であるウサギの印が空を飛ぶのも、いつもどおりいつもどおりww
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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