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あきらさんにLOVEv


 本日の遊び妄想v

 奥華子さんのメドレー聞きながら、書いてみた。

 女の子な仮子ちゃんと天然タラシ(仮子専用機)なキングさん。


 快く、イラスト設定を貸してくれたあきらさんに敬礼。≧v≦>


 

「だって、だって、あなたが好きなんです」

              2010.04.21.

 

 

 

「み、み、みにゃあああああ」

 

「――どうしたの? ケンジさん?」

 目の前で小首を傾げて、尋ねてくる左目隠した黄色髪のウサギアバターが尋ねた。 

 

―――ふええええ、近いですよおお。キングさああああああんん。

 泣きそうな表情で、女の子なリスアバターの仮子は答えた。

 

 

 

 

 

 てくてくてくてく。

 道を歩く。――道なき道のOZの世界で。

 てくてくてくてく。

 久しぶりに訪れた、OZの中のモールで可愛い服を見つけた。

「あ、入ってみようっと」

 思いついたままに、店内へ入った。

 アバターである仮子(正式には仮ケンジというのだが)は、ウキウキしながら店に入った。

 かたかたかたかた。

 自分の姿に合わせて、電子カタログで商品を試着してみた。

 可愛い白色のワンピースは、フリルが可愛くて心がワクワクした。

 緑の帽子は意外に仮子の三角の耳には似合ったけど、お金の都合がつきそうじゃないので今日は止めておきましょう。

 試しに履いてみたピンヒールは、次の瞬間にはぐらついたので即行で止めにしました。

「いかがですか?」

 人工の声とは思えないような、感情のこもった声が尋ねてきた。

「――今日は、いいです…」

 びっくりして、あきらめた。

「そうですか。…では、こちらはいかがでしょうか?」

 そっと、新しい商品がそこに現れた。

 どうして、こんなに上手に人の欲しいものを探り当てられるんですか? ずるいですよ。

 

「ありがとうございましたー」

 店を出るときには、小さな紙袋が一つ。

「――買っちゃった」

 正しくは、買わされちゃったのような気もするが。

 それでも嬉しくて、ちょっとだけ足元がふわふわしている。

「買っちゃった!!」

 元気に飛び跳ねたその姿は、間違いなく女の子のものだった。 

 

 

 

 

 

 

 

 目当ての場所に着いた。

「よ、仮子!!」

 ポリゴンお面を頭にくっつけてるサクマが声をかけてきた。

「あら? 仮子ちゃん。 今日も可愛いいいいいい」

 突然抱きしめてきたのは、袴姿のナツキお姉さん。

「あれ? ―――ケンジさん」

 他のアバター達と会話していたキングさんがこちらに気づいてくれた。

 ごめん。

 話していたはずの人たちに挨拶をして、キングさんが側へと歩いてきてくれた。

「久しぶりだね、ケンジさん」

「え、あ、―――はい」

 真っ赤な顔で、俯いたまま仮子は返事した。

「? どうしたの?」

 ぐいっと、キングさんがどんぐりTシャツから見えている二の腕を掴まれた。

「ふええええ」

 背の高いキングさんに釣られた格好になってしまった。

 靴脱げそうですうう。

「ご、ごめん!!」

 泣き出しそうな表情で、ショートパンツの素足のままでバタバタ暴れた仮子にキングが焦った表情で仮子を降ろした。

「―――大丈夫だった?」

 地面に無事到着した仮子から、ちょうど頭二つ分の身長差。

 いつもだったらそれだけの距離があるはずのキングとの距離がなかった。

「ごめんね?」

 膝をついて、こちらを眺めているキングさんがもう一度謝ってくれた。

「い、い、いいえええ。大丈夫です!!」

 真っ赤な顔で、仮子は首を振った。

 反則です、反則です。――王子様みたいで格好良すぎます。

 ぴょこんとウサギ耳が横に振れた。

「――なら、良かった」

 小首を傾げて、キングさんが笑顔をくれた。

 …うわああああああああああ。

 叫びたい。

 どうしてですか。どうして、そんなにドキドキさせるんですかああ。

 息だえそうな衝動に、仮子はいっぱいいっぱいだった。

 

「あ―――リップ変えたんだね? かわいいよ?」

 

 ――――――反則です。大好きすぎて、反則です。キングさん!!

 

 

 

 

 

「…ちょっと、あれどうなってるの?」

 もだもだと悶えている仮子とキングの様子を見ながら、陣内家アバターたちによる交流会に集った連中は離れた場所で囁いた。

「ああ、―――まだみたいっすよ」

 あいつら、あれでまだ付き合ってないんですって。

「「「「まだ?」」」」

 あれで、か?

 振り向いた先には、お互いに意識し合っているのが丸わかりのキングと仮子。

「――キングってさ、基本無口だよな?」

「特に、女の子には無視だよな?」

「俺との会話を中断させてまで寄ってったよね?さっき」

 こそこそと大人たちがそう言った。

「―――仮子ちゃんは、キングに会う日だけはリップ付けてくるしね」

「…口紅にすれば?っていったら殴られましたよ。俺。『似合ってないって、いわれちゃうとやだもん!!』って」

 サクマが暴露した。

 

「「「「「それは、ない」」」」」

 

 はああ。

 皆でため息をついた。

「ま、これもあいつららしいかね」

「まあな」

「じゃ、のんびりと見守りましょうかね」

「――――それも醍醐味でしょ?」

「――ですね」

 

 その日の交流会は成功だったらしい。

 ――噂では、『仮子とキングの恋を定期的に報告する会』とやらが、水面下で発足したとかなんとやら。

 なんとも、平和な陣内家のアバターたちらしい。 

 

 

 

「あ、あの。―――キングさんは、女の人、好きですか?」

「ケンジさんなら好きだよ」

 

 ぎにゃあああああああああああ。

 

 

 

「あ、告った」

「甘いですよ、相手は仮子っすよ」

 

 

 

「そんなことは、好きな人にいってくださいよおおおおお」

 

 泣きながら逃げ去った仮子とキングの将来が、実に楽しみである。

 

 

 

              了 by御紋

 

 

 

 YES!!><v

 あきらさんが一人で擬人化ウサギリス祭りをしていると聞き、参加してみた。

 イラスト貰って、アレンジ済。

 仮子と書くことで、なんとか仮タン女体化を表現してみた。

 ふうう。―――はやく、くっつきなさいね?^^v

 

 イラストは、あきらさんちにある…のかな?

 

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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
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