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二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)

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ぎりぎり;;

 こんばんは。
 
 昨日と同じく、「久遠寺タウンOZ物語り(仮)」

 今日はラブマが乱入ですv

 とにかく、ついてこれるかたはつづきからどうぞ。




久遠寺タウンOZ物語り(仮)②

「悪戯っ子同盟、始まった模様です」

                                 2010.01.03.

 


 

 

 だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ。

 ばた―――――ん!

「…初期ケンジ、みーつけたあ!!」

「ラブマ!!」

 がしいっ!!

 スクラムが、瞬時に組まれた。

「―――――で、だれ?」

 他人のウチにいきなり乱入してきて、初期ケンジに一直線に突っ込んでいったチビな仏像もどき君は?

 

 とりあえず、二人の世界に突入している連中をみて、ぶるぶるぶるぶると震えている仮ケンジの方に訊いたのは間違ってないはずだ。

 

 

 

 

 

 

「ししし。初期ケンジにあえて良かった―」

 にししししし。

 どこかの特撮かと訊きたくなる、あるいは祭りのテキヤのお面ですかと訊きたくなる。―――そんな相手の名前は、ラブマシーンというらしい。

 どうやら、初期ケンジや仮ケンジのお仲間らしい。

 部分部分に、アダプターもどきのアクセサリーが肌に直接生えていた。

「僕だって、ラブマに会えて、とてもうれしいですよ」

 にこにこにこにこにこにこにこ。

 普段の妖しげな笑顔と擬音は一緒だが、ラブマシーンを見つめる初期ケンジの笑顔の輝きは、普段よりも激しかった。(当社比5倍以上…たぶん)

 そして。

「じゃあとりあえず、再会を記念して。――――――これから、顔拓取ろうとおもってたんですけど。(仮ケンジの)―――ラブマも一緒にする?」

「する!!」

 怖ろしい家庭内ギャングが増えたことも理解した。

 

「やめなさい!!」

 

 がくぶるがくぶるがくぶるがくぶる。

 その楕円形の頭を衝撃的なまでに震わせている仮ケンジが、ラブマシーンに抱え込まれていた。

 その正面では、初期ケンジが健二の小学校時代のお習字セットをぱくりと広げていた。

 どこで見つけた、その道具!!

「パパの習字は、独創的すぎて読めませんねえ」

「にしししし」

 お習字セットのなかに入っていた『初日の出 6年2組 小磯 健二』と書かれている書き初め用紙をみつめながら、初期ケンジが言った。

 見つけんな、俺の黒歴史!!(泣) 
 
どう描いてもしか貰えなかった小学校の書道の時間を思い出して、健二は嫌なダメージを受けた。 

 とりあえず、がくぶるしている仮ケンジを救いあげて、悪戯コンビに拳骨を与えておいた。

 ―――――体罰は反対です!

 ―――――うわあん、侘介にもまだぶたれたことないのにいい!

 救いあげた仮ケンジの眼が、やけに濁っていたのが気になる。

 ―――――ふふふ、ふふふ、ふふふ。初期ケンジさんとラブマシーンさんですか。ふふふ、ふふふ、ふふふ。…いいんです、いいんですよ、健二さん。僕なんて、僕なんて、悪戯されてればいいんですよ。ふふふ。

 どこか遠いところを見つめながら話す仮ケンジが怖かった。

 

 

 

 

 

 

 

 丁重に、迅速に。

 持ち帰っていただけることを期待していたが、訪れてくれないラブマシーンの保護者を探して、久遠寺タウンの地図を片手にラブマシーンを送っていった。

 辿り着いたのは、歩いて10分ほどの位置にある独身者専用アパート。

「すいませーん。おたくのお子さんをお連れしたんですが」

 薄いアパートの玄関扉を叩いてみた。

 こんな危険生物は、早々に引き取っていただきたい。

 コンコンコン。―――――――ガチャ。

 目の前に立っていたのは、煙草をくわえたいい親父。

「―――俺に子供はいないが」

 不機嫌そうに言われた。

「いや、あの。――――この子が、こちらが自宅だと言っていたので」

 連れてきたんです。

 あせりながら、逃げれないように脇に抱え込んでいたラブマシーンをさっと差し出した。

「ただいま、侘介!」

 にしししし。

 ぶらーん、と宙に浮かんだままでラブマシーンが挨拶をした。

「………」

 キィ―――――――――――。がしっ!

 いつかの再来だった。

「閉めんな、扉閉めんな! 気持ちはこれ以上なくよく分かるが、閉められたらこっちが困るんだよ!」

「いいじゃねえかよ! 俺だってなあ。困ってんだよ!」

 薄いアパートの扉を一枚挟んだうえでの攻防だった。

 アパートの、(そして心の)扉を閉めて引き籠りたい侘介と、自分の家以外の扉のなかに危険生物②を叩きいれてから帰りたい健二の真剣な攻防だった。

 ぱたぱたぱた。

 1ミリと動かない扉の隙間を通り抜けて、ラブマシーンが乱雑とした侘介の部屋へと入っていった。

「侘介! 今日のごはん、なあに?」

 無邪気に尋ねる姿は、危険生物に見えないから不思議だった。

 

 

 

                          了 by御紋 

 

 

 

…ちょっとー、誰?

 在庫ないから、週2か3しかss更新しないよって言ったの。

 ―――――――――――これも、暇な御紋がいけないのね。知ってる。

 

 

 

 

 

――――にしし、明日もラブマ、初期ケンジのとこ、行ってくる―。

――――そうか! よし、行って来い!!(歓喜の声)

 

 自宅への帰り道、健二が嫌な予感に震えたのは気のせいじゃなかった。

 

 

 







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