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桜の降るころ、一旦寒気が戻ってくるのは昔からのようですね。
そんなわけで、春っぽいカズケン(独白中心) の佳主馬vr。
前回の「春が来たよ」の対のような作品になってしまったという。^^;
おひとつ、いかがですか?
「桜 篠突く雨」
2010.3.15.
ぽつり、ぽつりと、雨が降る。
春先の雨は、身体に悪いよ。
脳裏に浮かぶ声。
心配げに佳主馬に言った健二の姿を思い出す。
だけど、健二さん。
-――そう知っていても、やはり雨の音が愛おしいのだ。
雨が降る。
しとしとと降る雨は、肌に吸いつく寒気を生むけど。
雨が降る。
まだ幼い桜の木が、細い枝を彩るように、蕾をぽつりと膨らませている。
春の冷たい雨が黒い土に浸みこんで、ぞこに根を張り巡らせた桜の木を育んでいく。
大地に浸みゆくこの雨が、春を運んでくるよ。健二さん。
この桜が、花開く頃に佳主馬は東京へ行く。
会いたい人がいるのだから、逢いに行くことの何が悪いの?
迷いなど、もってはいない。
出逢ったことが縁だと。
古い言葉を持ち出してみる。―――だけどそれは真実でしょう?
雨が降る。
春を運ぶ雨が降る。
西からやってきたこの雨が、東にある東京に降り注ぐ頃、この桜は咲くんだろうか。
雨が降る。
篠突く雨は、愛おしい。
春はやってきて、桜は咲いて、佳主馬は会いたい人に会いに行く。
足元の桜が、小さな蕾をつけ出した。
気付いた時は、嬉しかった。
それはまるで、佳主馬が楽しみにしている日を数えるように成長していくのだ。
「春が来るよ、健二さん」
雨の音が愛おしい。
貴方を思う想いを、育んでくれるから。
了 by御紋
「春が来るよ」とややリンク?
ちょっと、イメージ的なモノになってしまって、申し訳ない。
桜が咲く=春が来る。
雨が降る=桜が育つ
桜が育つ=健二さんに会える日が近づく。
このように、ポイントを押さえていただけると読解可能かと。(暗号化www)
「佳主馬くん!」
「健二さん!」
待ち合わせた東京駅。
外を歩けば、春の気配。
「会いたかったよ、健二さん」
「―――ぼくも、だよ」
照れることなく言った佳主馬に、照れながらも答えた健二。
満開に咲いた桜を見に、二人で歩いた。
――東京の春の日。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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