二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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このような俺得の作品を読んで頂いている皆様に、一言申し上げたい。
これからは本気で改変に入ります。
ぶっちゃけ、もはやギャグともいいがたくなってしまう可能性もありますので。
あ、もう駄目だと思った方は、いつでもリターンしてください。
最後は、いつでもハッピーエンドが基本の御紋ではありますが。
―――かけるといいな、最後まで。 泣きながら、改変していきたい。
健二さんと一緒に。
では、どうぞ。
「キミに優しい挨拶をしよう」
2010.04.20.
夜闇が暗い。
透明度の高い夏の空の下で、朝顔が花を休ませている。
――――知っていたか?
あの人の命の奇跡を。
生きることに意味は無く、生きようとすることに意味があるのだと、賢者は言った。
では、賢者よ。
生きてほしいと願い足掻くことには意味はあるのか?
――――答えは、もう知っている。
ただ、俺のためだけに意味はあるのだ。
……神にすがりついた盲いた亡者のために。
ピロロン!
待っていた音が鳴った。
敷かれた布団の上で片膝を立てて。
上田の夜を、感じていた。
まだだろうか。
自然と焦る思いも、大自然の前には落ち着く以外にはない。
辿り着いた闇夜の向こうから届いたメールを開く。
「SUB:Solve ME」
2056桁の乱数が表示された。
「―――――ようこそ」
応える言葉は震えた。
明るい月夜の晩だ。――――その月明かりのもと、準備してあったレポート用紙とシャーペンを取り出した。
書き出す手先は震えを止めて、その乱数を解きだした。
早く。
早く、早く。
――――誰よりも早くこの答えを示そう。
がりがりがりがりがりがりがり。
がりがりがりがりがりがりがり。
沈黙の中で、時だけが去っていく。
山の背に光が差し込み、静かだった庭に、虫や鳥たちの活動する音が始まる頃。
「できた!!」
朝顔が咲き染めた板張りの縁側で。健二はその答えを打ち込んだ。
かたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかたかた。
「―――」
送信のボタンを押す前に、少しだけの躊躇を残して。
「―――行ってらっしゃい」
携帯画面の中、眠そうな顔をしながらメールを受け取ったアバターに声をかけた。
いつもと同じように、片手を振り上げて。
いつもと同じように、大切な手紙を抱きしめて。
“―――行ってきます”
笑顔で、送りだされていった。
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ。
アラーム音が鳴り響いたのは、一時間後。
疲れた頭でOZを経由せぬ独自の端末機を握れば。
『―――OZが崩壊した』
届いた報せ。
辿り着いた、その安全神話の崩壊。
「――用意をしてください。これから、世界は狂乱するでしょう」
掠れた声で、健二は答える。
「――世界は、あまりにもOZに頼り過ぎている」
一元化された世界。
万能が一つ。
―――たった一つしかないそれがあらわれたときに、世界は脆弱する。
「―――OZは、大きくなりすぎたんです」
この世界のいきついた先で、それは露呈した。
ただのツールとして、提示されていたはずのそれは。
あまりにも有能すぎて、万能すぎて。
道具が人に使われたのか。
人が道具に使われたのか。
―――分からぬままに、混乱は起きる。
お願いです。
誰も死なないで。
誰も泣かないで。
涙を流すことも、己の無力さを思い知ることも。
それが日常にあるものだと知っていても。
――それに慣れてしまうことこそ、哀しいことはないから。
了 by 御紋
…早々にギャグが消える哀しみ^^:。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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