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小磯家の家族会議

 
  時間軸フメイ^^;

  小磯家だって、変わればいいよ。だって、最強健二さんなんだもん!
  


  ということで、番外ですな^^ 最強健二さんの改変シリーズですよ?


 

「小磯家における家族会議」

                               2010.04.19.

   

 

 

「―――願いがあるんだ」

 

 

 

 五年前のことを、今でも小磯家の大黒柱である健司は語る。 

 とつぜん、数学とネットだけが楽しみだった息子が、メールを送ってきた。

 『100万円貸して?』

 …どんな詐欺かと思った自分はわるくないだろう?

 そんなことを語る父の姿を見て、小磯健二は少しだけ反省した。

 ――やはり、単身赴任先から即行で帰ってこいメールをしたほうがよかったか、と。

 …断じて、それ以外のことは絶対必要なことだったので。

 

 一切、反省する気はない。

 

 そういうと父が泣くので、健二は耳をシャットダウンする方法を身に付けた。

 古来から人がいう。馬耳東風というものである。…スル―スキルの搭載である。

「―健二?」

 仔猫のようにこちらを見て震える父を見て思う。

――若かったんだなあ、父さんって。

 一生懸命に、父に甘えちゃいけないと思っていた過去の自分が哀れに思えた。

 

 

 

 

 

 …無理な願いだったことは知っていた。

 だから、感謝している。

 父が貴方であったことを。

 母が貴女であったことを。 

 ―――――この家族に恵まれたことを。

 

 感謝、している。

 

 まだ、生きるということを選びとる意味を知らなかった過去の自分に言いたい。

 ――おまえは損をしたね、と。

 愛されていることに鈍感だった小磯健二。

 …おまえの家族もまた、十分に誇るに足るものだったよ。

 陣内家にもまけないような。

 

 

 

 

 

「――びっくりしたわよ? だって、凄いこと言いだすじゃない。…おかげで、生命保険一つ解約までしたのよ?」

 にこにこと、働くサラリーウーマンな母が言った。

 稼ぎ手は父でも、生活の遣り繰りをになっていたのはこちらだった。

 さぞや、大変だったろうと。

 二人の子を育て上げた経験からして、頭を下げたい。

 ……ので。

いやがらせのようにしか思えなかった、レバニラ、レバ刺し、レバ餃子。――――苦手な食物のパレード。(3食×12日間)は、もうしないでくださいね。

 女の恐ろしさと、家計と食卓を握られることの怖さを、再び感じた12日間でした。

 

 

 

 

 

「ありがとう」

 

 何も言わずに、信じてくれた彼等に感謝する。

 愛する家族に、感謝している。

 

 

 

 

 

『5年間。…俺が高校2年の夏を終えるまでの間。―――挑戦させてください。

 それが過ぎたら、なんでもするから。

 ――命をかけて、やり遂げる事が出来たんだ』

 土下座して、ただ祈った。

 俺を生んでくれた父と母に、祈った。

 

 母は訊いた。

「……どうしても? 」

「どうしても」

 父は問うた。

「――命をかければ、それは叶うものなのかい?」

「命をかけなくては、――叶うかすらわからないんだ」

 そして、子であった健二は。

 その問いに、―――正直に答えることだけをした。

 

 

 

 12日間だった。

 親と子の間の討論は繰り返された。何度でも。

 そして。

 …いま、目の前には少しばかりやつれた顔の父と母。

 

「――やり遂げたい、と言わずに、やり遂げる、と健二は言ったわね」

 

 母の笑みは美しかった。

 

「――そこまで、腹をくくったなら止められないよ」

 

 父の笑みは力強かった。 

 

 ―――健二が命をかけるというなら。

 

…家族3人、人生の全てをかければいいじゃないか。

 

 

 

 渡された通帳には、父と母の人生の全てが詰まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 感謝する。

 感謝する。

 

 ――自分が、小磯健二として再び生まれたことに。

 

 感謝する。

 

 

 

            了 by御紋

 

 

 

 

 

 こんな両親だったら、すごいよね。^^

 ―――夢が入ったお話です。

 ご都合主義、と言われても。

 そんな家族の小磯家が見たかった。

 

 一人の子供であり、一人の親であった健二さんは、自らが「一人の人間である」と主張することから始めたんです。

 それは、大人の始まりでしょうから。

 

 

 

 補足

 

 レバー尽くしの12日は、最初の家族会議の後に始まりました。

 

「……人の人生背負ったからには、私の気分発散にも付き合ってくれるわよね?」

「――――はい」

 

 揉めた12日間分を、母の言われるままに食べました。…大嫌いなレバ―www

 大人ですよwww

 …親だけでなく、健二さん自身もその問答に疲労してたからこその健康食ということは気付いてました^^。

 

 そして。―――小磯家はいつもの日常に戻ったんです。^^



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