二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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何をもって、最強といい最弱と呼ぶかはわかりませんが。
―――なぜか、彼には最弱と名を付けるのが一番いいと思った次第です。
「 遺したいのは、命の意味 後編 」
それから、色んな事があって。
健二は、再び老婆の居室にいる。
「 あの子を、よろしく頼むよ 」
花札を広げながら、そう頼まれた。
ぱちん。
夏の夜の気配が、障子越しに感じられる日だった。
「 許嫁の代わりを頼むような愚かな子だが、それでも大事な子だ。――あの子を頼むよ 」
笑顔の奥に、その人の本気が見えた。
「 ……… 」
答えることなど、出来るはずもなかった。
「 僕は……。――僕には、無理です 」
答える言葉は強くはなくとも、はっきりと否定した。
「 あんたなら、出来るよ 」
言い切る老婆に、健二の苛立ちは膨れ上がった。
「――――あなたに、何がわかる!! 」
静寂のなか、震えた健二の本音が響いた。
「 幼いころから、死が側にあった!――家にいるよりも、管をさして白い壁の病室で過ごすことの方が多かった! 」
あなたに、何がわかる!
「 幾度もの手術を繰り返して、身の内を開いて、いくつものメスを投じて!! 」
生きることが辛かった。
院内学校の先生に教えてもらいながら、数学の楽しみを知ったことが唯一の救いだった。
数字を追っている間だけは、すべてを忘れられる。
親のやつれた絶望のためいき、将来への不安、生きていることへの猜疑。
全て、全て。
―――生きることに、疲れていた。
「20歳を迎えることは難しいと言われた僕に、なにが出来るといえるんですか! 」
残される時間に、何を残せと言うのか。
逃げるだけの日々ではなく、一緒に何かをしようと言ってくれたのは友人の佐久間。
OZのバイトという名の何か。
それをこなしたら、ボクは何かを残せただろうか。
数学チャンピオンという形が欲しかった。
――挑んだ挑戦は、果たせなかったけれど。
ケホッ、ケホッ。
喉も張り裂けそうな悲鳴にも似た声のおかげで、健二はせき込んだ。
「生きることだよ 」
老婆は、答えた。
「 生きて、生きることが、おまえさんの出来ることさ 」
そう言って、老婆は花札をめくり。
―――「私の勝ち」といって、微笑んだ。
生も死も全て等しく思っていた、小磯健二の思いが変わる前日の話だった。
了 by御紋
何故か、このような健二さんが浮かんできました。――主に、おばあちゃんに叫んでるシーンが。
これも(御紋のなかでは)ありだが、相変わらずの捏造ぶりに隔離部屋へご招待です。
続きは、―――書く可能性低いです。
なにせ、突発ですので。
鼻血シーンとかは、書いて(読んで)みたい気もしますが。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
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