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夢主というのが嫌いな方は、このままスル―でお願いします。

…ごめんなさい。
 過去の在庫発掘してみました。―――映画(DVDあります)の「キャメロット」における夢小説です。

 続くかはわかんないけど、…とりあえず救済してみました。^^;


 映画「キャメロット」 夢主

 

 

 

名前: 谷津 由姫(やつ ゆうき)

 

 原作時――24歳。

 アーサーと出逢ったのは、3歳の時。

 アーサーが剣を抜いたのは、夢主5歳、アーサー13歳。

 26歳で事故死。→映画「キャメロット」の世界に転生。(原作知らない)

なぜか、幼馴染なアーサ―。 …自己防衛に努めるチキンな傍観主。

 マーリンには不審者扱い。

 アーサ―には妹扱い。(6つ違い)

 ジュリアナお姉さまには、敬愛。
 ライオネル? お姉さま泣かしたら、殺すぞ的な何かww

 城の侍女をしつつ、休日にはジュリアナお姉さまのもとへ遊びに行く。(馬車で)。
 子守(ケイリ―)もする。

 基本的に、恋愛に関心なし。――精神的な年齢差があるため。

 銀の翼(エイデン)に、『撫でさせてほしい。ブラッシングさせてくれないかなあ』という思いをもっている。

 ギャレットとは、まあ原作後にようやく会いますな。

 

ル―バ―大嫌い派。―――王になりたきゃ、他の国でなりやがれという感じである。

 

 どうして、この国の連中は歌ばかり歌うのかが心底理解できない。

 ミュージカルは恥ずかしいが、カラオケはしたい日本人。

 

 剣も魔法も使えないのにどうしようと思ってたら、拾ってくれた兄貴(気分は弟)が魔法の剣を抜いてもうた。――よし、側についてりゃ護ってくれるだろう、といういきあたりばったり主です。

 




  ということで、以下作品。

原作前(ケイリ―幼年期) 

 「貢ぐ相手は、美女がいいです」

                        2010.04.10.

 

 ガタゴトガタゴト。

 馬車が揺れる。

 はあ、遅い。―――昔なら、車で十分とかからなかっただろうになあ、と思えばなおのこと、荷馬車のスピードの遅さに苛立ちを感じた。

 …暇だ。

 そう思いつつ、持参してきた土産を見つめた。

 ふふふふ。

 待っててね、ジュリアナお姉さま。

 いま、由姫が参りますよ。

 ふふふふ。

 

 笑いが止まらない由姫の声が荷馬車の中から聞こえることに、「ああ、またか」と思いつつお駄賃を貰っては定期的に由姫を送り迎えする老爺は無言でやりすごした。

 

 

 

「あ、ユウキお姉ちゃんだ!!」

 幼い少女の声が聞こえる。

「ケイリ―。元気だった―?」

 ジュリアナの子であるケイリ―はどうやら今日はお外で遊んでいたらしい。

 お日様の匂いがする。

 いいなあ、この子供の感じ。

 癒されるわあ。

 そんなことを思いつつ、由姫はケイリ―を抱き上げた。

「あはははは、お姉ちゃん、くすぐったーい」

 にこにこと笑うケイリ―は可愛い。

 ジュリアナ似のその髪の色といい、育ち方次第ではキングダム一の美女であるジュリアナお姉さまを超すに違いない。

 まあ、本人は騎士になりたいらしいので、どうなるかは不明だが。

「まあ、由姫。―――いらっしゃい」

 ケイリ―の声が聞こえたのだろう。

 現キングダム一の美女が、笑顔で家の玄関から挨拶をしてくれた。

「――ジュリアナお姉さま!!」

 満面の笑みで、由姫が叫んだ。

 じたばたと暴れるケイリ―を地面に降ろして、由姫は走り寄る。

「お会いしたかったです!!」

「まあ。私もよ。――さあ、中でお茶にしましょうか?」

 流石、美人は所作も美しい。

 ライオネル、貴様、嫁を泣かしてないでしょうね? 泣かすことがあったら、殺すぞ。

 その際の方法としては、日本伝来の丑の刻参りを予定に入れている。

 だって、剣と魔法の国だよ?

 だったら、呪いも通じるはずだ。

 キャメロット城のストーンサークルで試せば通じるはずだ。

 石の上にも三年。

 それくらいは、余裕の覚悟である。

 由姫の脳内ではライオネルへの嫉妬を具体化した妄想が繰り広げられていた。

「ユウキお姉ちゃん。――お家、入らないの―?」

 ケイリ―が、由姫の服の裾を引っぱった。

「は!」

 しまった。妄想にこだわりすぎたか。

 慌てて、荷馬車から荷物を引きずり出して、由姫はその小さなお家へ走り込んだ。

 

 

 木製の茶碗で、お茶を頂いた。

「あ、お姉さま。よかったら、こちらをお茶菓子にどうぞ」

 そっと差し出してみたのは、持ってきた大学芋だった。(やはり、訪問者はお土産くらい持参しなくては。食糧保存が困難な時代だからこそ、なおね)

 砂糖なんてものは貴重すぎるので、蜂蜜を使用してみた。(まあ、それも貴重ですが)

 お城の侍女なんてやってると、お給料はいい方だ。

 人がお姉さまのためのおやつを作っている途中に、台所に現れてつまみ食いをしていったアーサ―にもしっかりと材料費を要求したので、お財布的には何も問題はない。

 というか、なんでアーサ―は人が調理してると必ず現れるんだ。

 おかげで、多めに作っておく癖がついたじゃねえか。

 由姫は今さらながらに、ぼやいてみた。

「まあ、いつもありがとう。由姫」

 にこにこと素直に受け取ってくれるお姉さまは素晴らしい。

 今日も癒された由姫だった。

 

 

「…あ、あの。それでジュリアナお姉さまに、もう一つお土産があるのですけども」

 もじもじもじ。

 包んできた荷物は二つ。

 一つは、ケイリ―用の。もう一つは、大本命であるジュリアナお姉さまへのものだ。

「…貰っていただけませんか!!」

 さっと両手をピンと張って、差し出してみた。

 気分は初めての恋文を差し出す中学生だ。

「あら? まあああ。――素敵」

 さらりと受け取ったお姉さまは、布でくるんでおいた荷物を笑顔で受け取った後、それを確認した。

 ケイリ―には、木の枝を削って作った櫛を。

 もちろんツヤツヤになるように、布で磨いたよ?磨き粉使って。

 そして、ジュリアナには。

「――蝋を使って、模様をつけてみたんですけども。―――ショール代わりに使っていただけないかなあ、と思いまして」

 薄い赤を濃淡着けるようにして、染めた布だった。

 赤毛の強い美人であるジュリアナに似合うように、選びに選んだ染料だった。 

「も、貰って頂けるでしょうか?」

 どきどきしながら、尋ねたところ。

「勿論だわ。有難う、由姫ちゃん!!」

 久しぶりにちゃん付けてハグされた。

 うわああい、お姉さまも陽の匂いがします!!

 まだ国が興る前、皆が由姫を幼い子供扱いしていた頃のチャンづけをするときは、本心から喜んでくれているときのジュリアナだと知っていたので、由姫はとても幸せだった。

 

 

「ねえねえ、ユウキお姉ちゃん。ケイリ―。今度は剣がいいよ?」

 ケイリ―がねだってきた。

まだまだジュリアナの美しさに理解が足りてないよ?ケイリ―ちゃん? 

 女の美しさに目覚めてくれるようにという願いを込めた櫛は、まだ使用されそうな気配はないな、これは。

 

 哀しくなった由姫だった。

 

           了 by御紋

 

 夢主、器用すぎる。

 そして、さりげなく王様のおやつ係にされてます。

 王様と一緒のおやつを食べてるジュリアナとケイリ―。

 ええ、優先順位はもちろん後者の女性陣ですとも。

 

 

 



 

 

 

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