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某ラーメン屋の半額セールに間に合わなかった御紋です。^^
さて、今日はちょっと番外的に「紫煙のごとく」の小ネタを書いてみました。
黒健二さんと侘介の出会いです。
…ちょっと、雰囲気出しすぎたので、反省。
若干侘がカッコよすぎます。
時間軸は、原作後。
【赤く灯る、小さな星ひとつ】
小ネタ 黒健二さんと侘介の出会い 編
「赤く灯る、小さな星ひとつ」
「…やれやれ。――――あいかわらずだな、このうちは」
客室に敷かれた布団。
延びた滞在期間のために増えた荷物を、整理していた。
細く絞った光の中での作業中、ふいに現れたのは先ほどまで夏希と過ごしていた陣内侘介。
静かに夏の夜の風が渡る空気の中で。
一人は蚊帳の中に。
一人は夜の庭に。
「――――あ。…どうも」
ぺこりと頭を下げたのは、健二が先。
「……ああ、おまえさんか」
返ってきた言葉に、暗い闇の中で誰がいるのかはわかってはいなかったのだと気づく。
ふううううう。
侘介の口元に光る赤い火が、小さく瞬いた。
「…く、………く、は、はははははははは」
き、しししししししししししし。
突如、湧き上がる笑いの声。
「―――――」
…やばい人だ。やばい人だ。どうしようか。
密かに、身体が反応した。
「―――あ、あの」
小さく怖気づいた声が、健二のもとから洩れていく。
「――――――ししっ、」
笑い声は、突如として停まる。――――嘲りの感情をあらわにしたまま。
「―――――おまえさんは、よく似てるねえ」
侘介の口元で光っていた赤い星が、輪を描いて流れていく。
「…誰に、ですか?」
尋ねた問いは、震えていたか?
問うた言葉は、なにを怯えた?
「ししし。――――――俺に、だよ」
本気の声で、侘介が言った。
「…どこが、でしょうか?」
二人の距離は、変わらない。
二人の位置は、――――交じわらない。
「知ってるだろうに」
「―――――なにを」
月の光は、夏の闇に溶け込んだまま。
まだ、朝は訪れない。
「――――闇は匂うよ、……おまえさんの吸ってる煙草のようにな」
赤く灯った煙草の光が、――――静かに落ちた。
「仕方ない。―――あなたも同じ闇の生きものなら」
健二の声はもう震えてはいなかった。
陽は昇らない。
月は闇を愛でる。
星は、―――――闇の中で小さく瞬いて…消えた。
了 by 御紋
あれ?
――――夢をみすぎました^^;
侘のシリアス書いた後だったからだろうか。―――善し、としてください。^^
「あのときは、こんな人とは思ってなかったよね」
「どういう意味だ」
「そういう意味ですが?」
遠目で話す、大学での宴会の日。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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