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さあて、これからどうなるのかな。wkwkdkdk^w^


 佳主馬がでれたよv
 …え? まだまだ足りない?

 とにかく、ファイト!
 このシリーズにコメントや拍手をくださった方に勇気づけられつつ、頑張るよ><v


 「政略結婚に異議あり!」 ⑦


「政略結婚に異議あり!」⑦

                            2010.03.12.

 

 

 

 …なんでだろう。

 まだ眠りが覚めてないのかと、健二は自分の現在の状況を疑っていた。。

「…ねえ、どうして最近、ボクの飲み物は水なわけ? 」

「――――大臣の通達ですので」

「―――ああ、そう」

 めき。

 きゃあああ、フォークが曲がってます。銀製のフォークがあああ。

 目前には、あいかわらず美味しそうなモーニング。

 見た目と言い、匂いといい、とてもとても食欲をそそるのだけれども。

 …目の前で、ごはんを一緒に摂ってる王様(本名は佳主馬、っていうらしいんだけど皆はキングって呼んでるらしい)が気になって、ごはんに集中できませえええんん。(涙)

 

 本日のモーニングは、王様と一緒です。

 

 

 

 

 

「え? 王様が会ってくれるって? …ほ、本当ですか!!」

「ええ、本当ですよ」

 にこにこにこ。

 細目の大臣(理一さんっていうらしい)が、教えに来てくれたのは、昨日の夕方。

 なかなか王様に謝罪が出来ないままの日々を過ごしていた健二としては、ようやくきた朗報で、側に控えていた敬とともに喜びたかった。

「で、あの…。あの、それは、あの!!」

 ―――いつですか!!

 気持ちが高ぶりすぎてて、言葉が追いつかない健二だった。

 が、相手は笑顔で理解したようだ。

「ああ、明日ですよ」

「――え?」

「明日の朝です」

「――――え?」

「明日のモーニングの時間でしたら、仕事に支障はないので、一緒に食事を摂れるということでした」

 にこにこにこ。

「――――――――――――――え?」

 

 いきなり?

 

 王様はやはり戦いがお上手のようです。

 戦い下手な健二には、その先制パンチが強烈すぎます。

 

 

 

 どうしよう、どうしよう、どうしよううううううう。

 敬に泣きついたら、敬はにこにこ笑顔で。

「明日の朝は、どの御衣裳にしましょうか? 」

 さっそく、クローゼット用のお部屋を調べに行く始末。

 ―――甘えてばかりいるんじゃない、と、敬の背中が語っていました。

 

 ――――ううう、お姉さん。僕は今日も頑張っています。

 

 混乱のあまり、意味不明の言葉を最後に、昨日の健二の意識は消失している。

 

 

 

 

 

 

 

「―――あのさ」

「は、い?」

 もそもそ。もそもそ。

 何を食べても、味がしない状況下、佳主馬が健二に話しかけた。

「―――なんか、言いたいことがあるんじゃなかったの?」

 モーニングは、まだ途中。

 ただし、佳主馬は勢いよく食べて、あとは少々のフルーツをつまむばかり。

 健二はもともと小食なのに、緊張のあまりもそもそとしか食べておらず、飲み物半分と、クロワッサンが一つと半しか進んでいない。

「!! !!!」

 健二の手から、持っていたクロワッサンが転げ落ちた。

 ばんばんばんばん。ぐぐぐ、んぎゅ、ごくごくごくごく。

「……おちつきなよ。」

 おちつきな。

 驚きのあまりに、パンをのどにつまらせかけてジュースで流し込んだ健二に対して、呆れた様子で佳主馬が言った。

「――――ぜ、はあ、―――は、い」

 ようやくパンを胃の中へと流し込んだ健二は、かすれた声で返事した。

 オレンジジュースで汚れた口元を、白いナプキンで拭ってから、改めて健二は喋った。

「こ、この前は、―――本当に申し訳ありませんでした」

 謝罪は、真摯に行いなさい。

 謝って、謝って、謝って、そして、形を見せなさい。

 ―――それは、あなたの心と魂を、相手に見せることだから。

 謝罪は、真摯に、誠実に行いなさい。

 それは、健二の母たる人の教え。

「―――ぼ、僕は、…ぶ、不器用で。――――いつも、人に迷惑ばかりかけてしまって、…でも、変わりたくて。…………王様に、あんなことをいうつもりはなかったんです。―――ただ、ただ」  

 瞳が、うすく膜を張る。

 泣いては、いけない。

 それは、情に訴えるだけだ。――――真摯な、とはいえない…のに。

「―――また、僕の。―――僕の、失敗で迷惑をかけてしまったのかと思って―――」

―――ごめんなさい。

謝罪の言葉は、はっきりと届いただろうか。―――小さくても強く生きる王様に。

―――子供扱いをされたことに傷つきながらも、怒って見せた。

それは、正統な怒り。――――王としての。

 

 

 

「――――」

 …ごめんなさい。

 そう言っていたのは、この人。

 泣きそうな表情だったことが、その震える言葉でよくわかった。

 聞く者もいなかったはずの、その場所で。

 あなたは、 ―――繰り返して呟いた。

 ごめんなさい。

 その言葉が、誰への者であるのかを考えるのは容易だったから。

「…謝るべきなのは、こちらの方だ」

 佳主馬は、ぽつりと呟いた。

「――え? 何か、言いましたか?」

 聞き取れなかった健二が聞いた。

「―――いいや」

「?」

 まだ、その意味を佳主馬は語りたくはなかった。―――どうしても。

「――――もう、いいよ。…気にしてないから」

 だから、…また、一緒にごはんを食べよう。

 もうそろそろ、今日の執務が始まる時間。

 少しばかりは、遅れるのだって多めに見てくれてもいいだろう?


「―――謝る言葉は、もう十分だ。――――次は、別の言葉を聞きたいよ」

 ―――君の、ことを、教えてください。

 

 年上の、異国の王女。―――仮初の婚約者。

 まさか、こんなことを言い出す自分がいるなんて、佳主馬だって思ってもいなかったんだ。

 

                         了 by御紋

 

 …デレた!! ^^;

 いろいろあるけど、おめでとうカズケンvvv

 まだまだ試練は残ってるんだけどね。^^; 

 

「で、どうして、生オレンジジュースが僕には当たらないわけ?」

 というより、水しか当たらないってどういうこと?

「――――」

 にこにこにこ。

 

返せ、癒しの生オレンジジュース!!

 

さ、ゴングを鳴らせ。

 王様と大臣の、戦いが始まるぞwww

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活字中毒の自覚ありです(笑)。
映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。

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