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こんばんは。
嫁入りカズケン、じゃない「政略結婚に異議あり!」追加。
続きは、……月末までお待ちください。(ぺこり)
「政略結婚に異議あり!」⑨
2010.03.16.
がさがさがさがさ。
「………なに、してるんだい? 佳主馬」
開いた扉の奥で、佳主馬が床に座り込んで書類を漁って(ばらまいて?)いる姿を見つけた。
―――本気で、何してるんだろう。
浮かべるべき表情の選択に戸惑っている理一であった。
とぽぽぽぽ。
気付け代わりに、温かい紅茶を頼んだ。―――もちろん、ラムを一滴垂らすように依頼済だ。
「――――なるほど」
以前、和国から送られていたお見合い写真を探していたと、そういうことか。
「……なんだよ」
てれ隠しに、こちらを睨みつけてくる佳主馬の左目が三角になっている。無意味に邪魔な右の前髪に隠されている右目も同様になっているはずだ。
「――いや。変わるもんだなあと思って」
婚約者なんて興味がない、と一言で言い切った佳主馬の姿が思い出された。
「な!!」
真っ赤な顔で言い返せなくなっている佳主馬をついガン見してしまう瞬間だった。
コンコン。
「失礼します」
女官長の声だった。
「キング、そろそろお時間ですが大丈夫でしょうか、と姫様が心配されていらっしゃいますが」
「!! もう、そんな時間!!?」
壁時計を眺めた後、佳主馬が急いで執務室の窓へと走る。
がらりと開けた窓の下には、予測通りの人物が待っている。
「あ…。王様!!」
明るい笑顔で、健二が窓を見上げていた。
その手元には、敬ご自慢のお菓子がつまったバスケット。
「ごめん、今行く!!」
「はい!!」
にこにこ笑顔は、穏やかにその場所で待っている。
「おや? 仕事は?」
「―――休憩時間ぐらいよこせ!!」
窓を閉めて、佳主馬が部屋を出ていく。
以前は『3階くらいの高さは余裕だね』と言って、窓から出入りしてたのに。
「――先日、姫様の前でそれをしたら…。姫様が失神されたんです」
女官長が理一の素朴な疑問の答えを教えてくれた。
―――うわあああああああ…。
さすが、お姫様…。(………)
「キングは、それからは窓から出入りしません、と約束されたんですよ。――仲がよろしくて、本当に喜ばしいことですわ」
にこにこにこ。
万里子の笑顔に偽りはない。
「――へ、へえええ」
―――まさかのメロメロな佳主馬に若干退いてしまった理一であった。
「ふううんん。――どうしようかな」
ぱたん。
自分用の執務室に戻った理一が、こそりと呟いた。
天気の良い日のこと。
採光のための窓からのぞけば、佳主馬と健二が二人で並んでお茶会をしているのが見えた。
「幸せそうだねえ」
にこっと笑った後、窓に額をくっつけて理一は呟いた。
「このままだと、呪いが始まるよ。佳主馬」
―――いいのかい?
問いかける目線は、佳主馬にだったのか健二にだったのか。
―――あるいは、両方にだったのかもしれない。
了 by御紋
長い、長かった。此処まで。^^;
…とにかく、呪いがポイントなので、この話。――頑張ります><9
あ、これ。言うまでもなくギャグですよ。(本気)
――ねえ、最近やせた?
――え? ううん。
――…だよね。デートで食べまくってるもんね。小食のあんたが。
――で、でーと、じゃない、よ!!(赤面)
――??? なんでだろう? (無視)
――敬、さん? あの、無視はやめてくださいませんか?(涙目)
――??? (オール無視)
健二の衣装を見つめつつ、疑問を浮かべる敬であった。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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