二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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最強健二さんの改変シリーズ ^^
ええ、―――もうあれです。あれしかないんです。
…開き直りと、二次創作という素敵な言葉にすがるしかないんです。(殴
「茅の輪くぐり―――再生の祈り」
2020.04.25.
「OZのエンジニアが総出で事に当たっているんだけど、――まだ管理棟に入れないんだ」
OZに繋がれたPCの中で、佐久間が言った。
そして。
「――開けてくれるんだろう? 我らのマジシャン殿」
にやり、とその笑みは深く。
「――仕方ない。
……それは、俺のするべきことの一つなんだから」
健二が答える言葉は、是しか残ってはいなかった。
混乱する世界の中に秩序が戻りつつある。
それは、OZの中だけではなく
たとえ、アカウントを奪い取られたあとの人々たちにとっても、同じことだった。
機能を回復されていく都市の営み。
いまだにOZは使えなくても、その他の場所で人は動く。
己がすべきことを求め。
己がやるべきことを選び。
―――――――――――――生きていく。
その片隅の電光掲示板の中、『Little Base』の文字が光っていた。
――OZアカウントを奪われて、大切な人との連絡さえも持てなくなった人たちの最後の命綱として。
それは、願いだった。
それは、――祈りだった。
「…もしも、OZが機能しなくなったら、この世界はどうなるんだろうか?」
呟いたのは、仲間内だけのコミュニティ。
「? それは、ないだろう?」
だって、OZだよ?
OZの安全神話を、誰もが信じていた。
「―――それでも、考えることは大事だと思わないか?」
思考の停止は、人を愚かにする。
呟いた言葉は、誰の心の琴線に触れたのか。
「――なるほど。…では、考えてみようか?」
いい酒の肴になるだろう。
笑いながら、仲間たちは乗ってきた。
……。
「そうだなあ、まずはメールが出来なくなるんじゃないのか?」
いま、殆どのネットワークはOZ経由だしねえ。
「ふむ、――だったら、役所仕事や民間企業だってそうだろう? あれも、OZに主流を置いている」
なにしろ、電子化がすすんだからなあ。
「ふーん、そういえば、交通や船舶もじゃないのか?」
あれも、いまはネットワーク管理になってるはずだ。
………。
「――――あれ?」
「―――やばく、ないか?」
笑いとともに始まったその談義は、やがて深刻なモノになっていく。
「―――OZが、機能しなくなったら」
世界は、破綻する―――。
答えは、一つだった。
丸い丸い輪が重なっている。
一重にも、二重にも、幾重にも重なって、その大事な世界を守っている。
輪の切れ目は無く、それは美しく、世界を結んでいる。
けれど。
もしも、その輪が千切れたら。
示された乱数を写す。
その数字に顕された規則性を探し、そこに隠された意味を求める。
かりかりかりかりかりかりかりかり。
「―――できた!!」
かかたかたかたかたかたかた。
震える指で、入力した数字を確認してからエンターキーを押した。
…ご、とん。
「―――よし、開いた!!」
いい仕事をしたな、健二!!
管理棟の中央ゲートの周りを囲んでいたOZのエンジニアたちの歓声が響く。
開かれた管理棟の中で、世界は再生への手段を得た。
「―――こいつ、何者?」
「――」
翔太が尋ねた問いに、誰も答えられなかった。
了 by御紋
…… ^^bbb!
開き直ります、――二次創作って言葉、――素敵だよね?^p^
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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