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若い子には生学の意味がわかるのかな?^^;

「最強健二さんの改変」シリーズ。



 ちなみに、学生→生学。  …だったよね?


 

「いつだって、俺たちのおばあちゃんは世界一さ!!」

                          2020.05.05.

 

「どうか、あの子をよろしくおねがいします」

 

 夜明けの早い、夏の朝。

 高く澄んだ空の色が、小さな窓から見えた。

 思い疲れて、眠りに着いた万里子の身体を支えていたのは、見知らぬ女性。

 栄の容体が安定してきたとの連絡を受けた後、女性たちが用意した必要な荷物を届けに来たのは陣内家の三兄弟。

 

「…命をかけても守りたいと言った。

 ―――私の家族を、信じてあげてください」

 

 小磯健二の母親は、……そう言って頭を下げた。

 

 

 

 

 

 間違うことなく、ラブマシーンはその場所に現れた。

 キングカズマとラブマシーンの戦いの再現。

 駆使されるそのスピードを、見守る。

 

 一つ、二つ、三つ、四つ。

 

 数える意味すらないのに、その瞬間を待ちわびる。

 

「―――行け!! カズマ!!」

「! 師匠!!」

 

 救い出されたその姿を仰ぎながら、その瞬間を待ち望む。

 

ポイントへと、誘い込まれたその瞬間。

 

零!!

 

「、佐久間っ!!!」

「おうよ!!」

 

 押されたエンターキー。

 それに連動していく、その光景。

 陣内家の武家屋敷を思わせるようなデザインは、なるほどやはり秀逸だ。

 閉ざされていく、窓のような入口たち。

 他の空間を断絶するように、ばたんばたんと扉は閉まる。

 

 ばたん、ばたんと音は連続していって。

 

「――これで、終わりだ」

 

 宣言したキングカズマの言葉に、見ていた全てのアバター達が歓声を上げた。

 

 

 

 

 

 映るその窓の中、立ち尽くすラブマシーンが見える。

 …過去世であったなら、ここで水責めにすることで奴の力を減退させることが出来たのに。

 信頼を寄せてくれた家族たちの、分散してしまった今の姿が心に痛い。

 

「――さあ、いまの内に次の手を…」

 

 振り切るように、健二が言った瞬間。

 

「―――俺たちにまかせろ!!」

 

 聞こえた声と、見えた姿。

 それは、過去世と一致して。

 現れた最後の男たちを、呆然と眺めた。

 

「――いいか、生学!! 大人を舐めてんじゃねえぞ!!」

「俺らだってなあ――」

 

 

 

「「「 陣内家の、男なんだよ!!! 」」」

 

 

 

 宙をきって長く伸びたのは、白い消防用のホース。

 がちゃんとたたき割るようにして開かれた場所から、放流されていく水流が。

 ―――外へ出るための力を貯めようとしていたラブマシーンにぶちあたって、その意図を封じたのが見えた。

 

「―――頼彦さん、克彦さん、邦彦さん!!」

 

 

 

 

 

 人を守れる男になりなさい。

 それはきっと。

 

 ――おまえたちの誇りになるだろうから。

 

 

 

 命を無事にとりとめたその人は、何度も教えてくれていた。

 それは、兄弟たちが幼い頃。

 まだ、生きる意味を学んでいなかった頃。

 傍らに正座した…俺たちのおばあちゃんは。

 言っていた。

 

 

 

 ―――陣内家の男に、半端な男はいらない。

 

 いつだって、どんなときでも。

 

 人を守って生きる人になりなさい、と。

 

 

 

 

 

             了 by 御紋

 

 これで、男たちは完璧に和解、かな。

 女性陣たちは、これからですね。

 

 そして、名前が不明のままの健二さんのお母さんが…^^;

 うん、だってねえ。

 【小磯家の家族会議】かいちゃったら、こうなるよね?

展開としては。(汗) 

 

 

 

「とりあえず、後で一発なぐらせてもらうからなぁ、健二!!」

「あ、俺も」

「俺もな」

 

 三兄弟が、作業の直後に言ってきた。

 

「――俺も混ぜろ」

「…こっそりとなら、いいよね?(いい笑顔)」

「―――(眼を反らす)」

 

 便乗した呟きが、健二の横に並んでいた男たちからも聞こえてきた。

 

「―――俺の頭が壊れます」

 

 なんなんだよ、この体育会系男子どもがああああ!!!

 

 心の中で叫んだのは、基本的に文化系男子な小磯健二(逆行済)だが。

 

「―――おれは、何もしてませんから」

 殴り愛からは除外の方向でよろしくおねがいしまっす!!

 

 しっかりと健二を裏切った親友には、土産なんぞ買ってやらんということだけは決定しました。

 

 

 

 

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