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仕返し、という名の萌え死に報告。

 この前、10巻までは読めた。――時間かかるんだもん、仕方ない。^p^


 ということで、銀の魂。


 もっさんが捏造されたよ。――奴は、からくりとか火薬とかが武器だったんじゃないかというのが、御紋のなかでの妄想です。(JOY)
  まあ、書けませんでしたけど。orz


 ナガレココさんに捧げた!(返品可!w)


銀の魂。―――坂本で仕返し。ww

「 さて、語りゆくのは、誰であったか 」

                        2010.06.20.

 

 赤と黒が全てだったその時代。

――――あの白銀の光が、眩しくて仕方なかった。

 

 

 

「 あーあ、また怒られるなあ 」

 かりこり。

 

 ぼさぼさ頭をかきながら、彼はその手に持った荷物をひょいと傾けた。

「 まあ、仕方ないよねー。 会いたいんだから 」

 いいじゃないか~。

 

 にっこりと笑う彼は知らない。

「すいません、船長いないっす!!」「――――ああ、なるほど。…殺してほしいということか、そうか」

 はるか彼方の宇宙の海で、部下がそんな会話を交わしているということなど。

 まあ、結構よくあることなので。

 

「 銀の字、元気かねぇ~ 」

 

 音符マークが飾られるように相手の名前を呼んだ彼が、それを知ったとしても何が変わるわけもなかっただろうことも確かなのである。

 

 

 

 

 

「蒸し暑い――――」

「―――言わないである。余計暑くなるある」

 ねえ?サダハル?

 はっはっはっは。――――――――ぐだあああああああ。

 超巨大狛犬――定春も突っ伏す初夏――梅雨の蒸し暑さ。

「 やばいです、暑すぎます 」

 言われなくても、分かってる。

 突っ込み役にしては、芸がねえよ。へたれ。

「 あんまりだ!! 」  

 ぱたぱたと、うちわで顔を仰ぎながら呟いた一言で、眼鏡が泣いたが気にしません。

「――――あつい」

「はい、HOTなコーヒーである」

「いらんわ」

 怪しげな言葉遣いで、汗かきながらぼけようとした精神だけはほめてやろう。

 だが、今欲しいものは冷たい糖分だ。――かき氷、くいてええ。

「―――って、なんで、そのHot Coffeeが僕に回ってくるんですかああああ!!!」

 要りませんよ、あついいいいいい。

 

 やけに発音のいい新八の叫び声と重複したのが、ピンポンの音。

 ――――某ジミーの生涯をかけてるスポーツとは無関係だと言っておこう。

 

 

 

 

 

「―――銀の字、元気? 」

 はっはっはっは。

 ――――暑い。

失礼、…熱い男が来た。

 情熱的な少年と書いて、うざいと呼ぶべきだと言ったのは、松陽先生のもとで授業を受けてた頃だから、まあ、十年は経ってる。うん。

ちなみに、それを本人の前で言ったところ。

『はっはっは。―――銀の字、そんなお前さんが大好きだとも』

 と笑い返してきた。

 おかげで、暑い夏の天気のなか、極寒のなかにいるがごとくサブいぼが立ちましたよ。

 それでも、あれはもう経験したくはない。

「――坂本、なにそれ?」

「ん? 花束だよー? 銀の字に捧げるための―」

 ……男から捧げられる花束なんぞいらんわああああああ!!!

 

 ぶん投げられる坂本さん+蓮の花束は、めでたくよろずやの部屋を舞い散った御様子でした。

 な~む~。

 

 

 

 

 

 遠くなった昔の話。

 長く長く続いた攘夷戦争。

 突如、訪れた空からの異邦者の襲撃に、戦う意味さえも忘れかけたあの時代。

 白い刃を振るうために、戦場を訪れた。

 

「―――空は広いのう 」

 見上げる夜空には、星が数多と広がっていて。

 その星からやってきた天人たちを相手に戦っていることが不思議と思えた。

「 ああ?? この国だって、十分広いだろ? 」

 白く輝いていた銀の髪が、砂ほこりと返り血がこびりついたせいで光を失っていたことが残念だと思った。

「 空の上には、何があるんじゃろうかのう? 」

 焦がれる思いを、消すことができなかったことを罪だろうかと思っていたその頃。

「 知らねえよ。―――― 知らねえけど、たぶん…」

 仰ぐ空を否定することさえしなかった、おまえさんこそがワシの神様だったのかもしれんなあと、今でも思っている。

 

「 俺たちとおんなじ、馬鹿で愚かで、でも生きようとしてる連中がうようよといるんだろうよ 」

 

 そう言った銀時の眼の輝きは、何よりも輝いて見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 赤と黒に染まった時代があった。

 真っ赤に染まった赤い手の平。

 混乱と絶望で染まった世の中。

 けれど、そんななかで輝いていたのはーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

「 ひどいのう。――せっかく、わざわざ宇宙から持ってきたっちゅうのに 」

 おかげで、お花が舞い散ってもうたわい。

 

 自分の頭に出来たでっかいたんこぶについては、気にしてない坂本だった。

 

「 ――ああ? 地球で買え! 」

 ウチの横にもあるぞー? 天人のやってる花屋が。

 

 さりげなく、御町内における危機的区域をお勧めした銀ちゃんだった。

 

「 いやいや。――これは、宇宙から買ってきたかったんじゃ 」

 

 サングラスの奥で、坂本の瞳は笑みを浮かべた。

 蓮の花の花言葉は―――雄弁。

 

 遠い時代、先端を斬り開いていったその背中。

 誰もが、その背を見つめながら戦った。

 白い、白い、―――白夜叉と呼ばれた戦武者。

 

「――――『生きて、生きろ』と語っているようだと言ったのは、誰じゃったかのう 」

 

「あ? 」

 なんか言ったか?

 

 呟いた言葉を、聞き返した彼は知るまい。

 

 あの戦いのなかで、何よりも雄弁に語る背中。

 覆い尽くした暗い夜のような江戸で、輝いていた白き鬼よ。

 天人たちが載る戦艦によって、真っ暗だったあの時代。

 刀とわずかばかりのからくりで立ち向かったあの頃。

 

 ――――生きる意味を問わず、生きることに全力を尽くした。

 

「 天に闇あり、地に星は輝ける  」

 

 

 

 ――――――白い鬼神を、わしは今でも信じている。

 

 

 

                         了 by 御紋

 

 よし、頑張った。

 ということで、押しつけに行こう。

 

 ナガレココさんが素敵絵をTLに流してきたので、仕返し。

 おかげで、悶え死んだよ、こんにゃろめえ。wwwwwwww

 

 

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