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やってきました、水練池―――。

「銀さーん、帰ってきてくださーい」

「「「いらっしゃいませー、ようこそ、忍術トライアスロンへ！！」」」

　渡されたのは、ルートだけが描かれた地図とゼッケン番号。

「―――どういう番号だあああああ！！！！」

　突っ込んだへたれの台詞は、誰にも相手にはしてもらえなかったようです。

「それでは、ルールを説明しますね―」

　広げられた地図を見せながら出てきたのは一年ろ組の下坂部平太。

「まず、みなさんにはこの水練池をあひるさんボートをこいで、向こう岸まで渡っていただきます。目印の赤い旗まで進んでくださーい。旗の下に、忍者文字の問題がありますので各自で解読をお願いします。」

　真っ青な表情で、ハートマークを浮かべられた。

「正解したら木札が貰えますので、それを持って手裏剣練習所へ全力疾走してください。辿りついたら木札と手裏剣を交換。あとは、的に全力投射。―――殺傷力が高い場所の順に、高得点があたりますｖ　」

　殺傷力って、怖いなっ！！

「ゴールするまでにかかった時間と、手裏剣の点数で優秀者が決まります。――豪華賞品を目指して頑張ってくださいね」

「ハイ、妨害はありですかー？　」

　…そこから聞くんですか？

　殺すって、――怖いことを笑顔でいうなあああ！！

「うんうん、ウチの子はホントに可愛いな～　」

　そんな平太のルール説明を聞きながら、笑顔で相槌を打つ、用具委員会委員長の６年は組食満留三郎は、凡人と違うフィルターを持つ変人だったと思う。

　――――この学園は、濃いなあああ。

　自分たちの世界の濃さは棚に上げて語るのは止めてください、新八くんや。

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　捏造、忍術トライアスロン。

―――ヘムヘム！

　連れてこられるのは、某捏造済五年生。