二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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まことにすいません。
気になってもうて、書いちゃったです。最弱健二さん。
ごめんなさーい。><
最弱健二さんによる物語り。
「 この言葉が、ボクの遺言 」
2010.07.11.
夏の夜でも、空は確かに闇となるのです。
真っ暗な夜の底、釣られた蚊帳のなかで小磯健二は不思議とざわつく気持ちをかかえて、起きていた。
その時、鳴ったのは携帯の音。
「sub:SOLVE ME」
送りつけられた、乱数のお誘い。
狂気のはじまり。
壊れた世界の箱庭。
「―――健二!! 」
何があった!!
繋がれた友との会話で、己がその引き金を引いたと知った。
渡された仮アカのそれを受け取って、ようやく入れたOZの世界へと降りる。
「―――ひどい」
呟かれたその声を聞いて、深い深い心の底で生まれた感情をなんと呼んだらよかったのだろうか。
「 ―――この人はボクの偽者です!アカウントを奪われたんです!一体 誰ですかこの人!! 」
必死に叫ぶ。
だが。
「「「「「「 シシシシシシシシ!! 」」」」
画面いっぱいに、嘲る笑みが並ぶ。
驚きに、健二の喉の奥で息が詰まった音がした。
「こ…こんな悪戯して何が楽しいんだよ!
ネットの中だからって、何でもやっていいと思ったら大間違いだ!!! 」
叫ぶ声に、来襲してくる一体の偽者のアバター。
――――本当に?
脳裏に浮かぶ点滅信号。
―――もう少しで死ぬ命なら、何でもいいじゃないか。――破壊でも破滅でも…。
―――殲滅でも。
「―――!! バトルモード?? ここは戦闘エリアじゃないのに!!? 」
殴られた仮ケンジの姿に、思いは霧散した。
「 ボクは、無実です 」
「テレビは、そう言ってんだよ!!」
手錠を片手に、翔太が叫んだ。
「………。あなたは、そう思うのですね」
――伝達された情報が全てだと。
翔太に背を向けて、健二は皆を見つめた。
「こんなことになったけれど、此処に来れてボクは良かったと思っています。―――生きている人の姿を、ボクは知ることが出来ました」
健二は告げる。
「単身赴任中の父と、ボクの世話で疲れた顔をする母が辛かった。―――白い病院で死ぬしかないのだと思っていました。……どうしてもとお願いして、旅行の許可を貰ってよかった」
告げる言葉に、顔色を失うものが数名。
「――――人が、健やかに生きている“普通”を、ようやく理解できた気がしました。―――ありがとうございました 」
頭を垂れて、感謝を伝える。
「 お世話になりました 」
告げる言葉は、最後の言葉。
―――生きて、生きて、生きて。
言いたい言葉は、たった一つ。
――死にゆくときまで、あなたたちに感謝を。
ボクは、いつでも皆のおかげで生き延びてきたのです。
了 by御紋
真っ青になったのは、医療関係者と母親たち。
闇なのか破滅的なのか、わかんないなこの健二さん。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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