「　海の日は、癒されたいの日いいいいい　」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１０．０７．１５．　　　　　　　　

　尋ねたのは、小磯健二。（インドア派）

　７月だったとは思うが。

　先生に聞いてみようか？といいつつ、パソコを指したのは、佐久間敬。（ナンパに行きたいので、インドアから足一本飛び出し隊）

　あれだろ、第三週めだろ？　連休のための月曜の祝日。

　意外にも把握していたのが、池沢佳主馬。

（アウトドア派。インドアの憧れ的存在。反則です）

　蝉が鳴くのは、まだ早い。
　むしろ、蛙の合唱のほうが多い季節です。
　げろげろげろげろげろげろげろ。
　緑の癒しは欲しいが、ナマモノはご免こうむる。

「どうする？　連休」

「―――死んだように、寝たい」

「…補習決定したのに？」

「――――死んでいい？」

　無駄な足掻きとおもいつつのテスト勉強と、それでもテスト期間終わってんだろ、働けバイタ―！　と仕事を回してきたＯＺの末端機関に、健二のちっさなハートは傷ついた。

「――――癒しが足りないいいいい」

「　じゃあ、どうするのー？　」

「　…、海へ行こう！　」

「傘が役に立ってねえよオ」

「――さすがに、誰もいないな。　雨の海辺　」

　命知らずのサーファーたちが、波を待ってるのが見えるだけです。

　横殴りの雨が、薄い夏服を通して肌に沁み入ります。

　寒くて、気持ち悪いです。

「――健二」

　くるりとこちらを向いた二人の目線が、怖くて見れない提案者のヘタれが一名。

　しかし、痛い。

　癒しを求めた逃避行は、痛みだけをくれたらしいです。ぶえっくっしょい！！

　ホットコーヒー、めっちゃうまいよおばあちゃああああああんん。

　お顔に浮かぶ皺の数だけ、おばあちゃんは優しいんだなあ。

　このときばかりはそう思った久遠寺高校物理部+１名の連休のお話である。

　連休のために第三週に変更したのは、平成１３年制定。（ハッピーマンデー法）

　あえて、言おう。――――おかげで、シフト勤務は逆にひどくなりました。祝日の風呂はひどいっす。（泣）

　―――そらそうだろ。

　―――風邪で発熱３９度超えしてたら、寝るしかすることねえよな。

　はやく、治せ。

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