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二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)

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41歳健二さんの苦労④-3

 やはりキャラ暴走始まりました。
 重たいのは、ご容赦を><


  3

 

   ちょっとお話が重たいです。苦手な方は回避をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そこまで、か」

 素直に驚きの声を上げるには、健二は年を取り過ぎていたし、身内を使っての脅しをかけてきた相手の性格を知りすぎていた。

 そして、何よりも。

 

「 そこまで、世界は追い詰められているのか 」

 

 今の世界が、―― OZが把握した世界の狂乱を理解せずには居られなかった。

 

 

 

 

 

 ―― なりふり構ってなんかいられるかよ。

 それが、相手の本音だろう。

 

「 いまの世界の状況は、―― 世界恐慌、第三次世界大戦の前段階に等しい」

 日本においての場合だけは、別のようだが。

 

 友人は、苦い果実を無理やり口に突っ込まれたような声でそう述べた。

 

「… そうか」

 

 既に床に座りこんでしまっていた健二は、何も言えずに掌で目元を覆った。

 現実から逃げるつもりはない。

 ただ一瞬だけでいいから、暗闇が持つ沈静作用を欲したのだ。

 

「奇しくも、アカウントがのきなみ奪われた状態だからこそ、混乱は表面化してはいないがな」

 ―― こんな状況じゃあ、簡単にアカウントの仮構成することもできやしねえ。

 

 回線を通して聴こえる声が、遠く聞こえた。

 

「―― そこは、国政の慎重な判断に任せるしかできんだろう」

「 … OZ上層部の連中が働きかけてる。―― なんとかなることを祈るよ」

 

 友人の言葉に、同意する。

 壊れた笑みしか浮かべられない。

 ―― ああ、罪はここにある。

 

「どうしてですか」

 

 若い声が聞こえた。

 佐久間敬 ―― 健二の元妻の年の離れた弟だった彼。

 納得した妻との離婚であったことと彼の持つPCに関した天与の才、――なによりも健二と気が合ったことが縁で、まだ17歳の彼は健二の友人の位置にいる。

義弟と呼んだのは二年強。 友人と呼んだ時間の方が今では長いのかもしれない。

そんな敬は、疑問を素直に出して尋ねた。

 

「どうして、健二さんがそんなに責められるんですか!!」

 

 だが、俺はこの問いで思い出した。

 そうか、彼はまだ幼いのだと。

 

「だって、健二さんはただプログラムを作っただけでしょう。それを使ったのは―――」

「―― 敬。 それはお前の思い違いだ」

 

 健二を庇おうとしてくれたのだろう、それは判る。

 その気持ちはありがたい。

 だが、その解釈は間違いだ。

 なぜならば。

 

「 ―― 間違いなく、罪は俺たちにもあるんだ」

 

 罪があるなら、罰は生れる。

 けれど、それは一個人の背負うものであることを祈る。

 

 

 

 世界全てが負わねばならぬほどの罪科は、あってほしくはない。

 

 

 

 

 

 

 

 最寄りのOZ関連の子会社の一室を借りうけて、健二はその乱数を解いた。

 それによって、OZの管理棟は解放されて世界は落ち着いた。

 だが、まだ世界に不安は残る。

 

「 ――― 侘介は、たぶんあそこに来る」

 

 それはもはや決定事項だ。

 

「捕まえろ。おまえだけじゃ、AIは捕まえられん」

 OZのもつ権限でヘリを一台空けてもらった。乗っていけ。

 

 足は用意された。

 あとは進むだけだ。

 

「 決戦は上田か 」

 

 ぱたりと閉じたのは、PC。

 ビルの最上階にあるヘリポートへと移動しながら、小磯健二は故郷へと思いを寄せた。

 

 

 

 

 

                              了 by御紋

 

 話が重たいのは、彼らが41歳という責任ある年齢にいるためです。

 此処までの話にする気はなかったのにね。(いつもこんなこと言ってる^p^)

 

 ピロピロピロン。

「 …理一からのメール?」

『知りあいから、侘介もどきが駅前でラーメンすすってたとかのメールがきたんだけど☆ 健二、あいつが来るって知ってた? 』

グッジョブ☆理一!

「―― 地獄まで蹴り落としてくれる、侘び!!!!! 」

 

 ヘリ後部座席で復讐に燃える男がいたらしい。

 

 ( →そして、冒頭の侘び蹴り落としに繋がる)

 

 

 

 …本気で、あの後の世界が戦争にならなかったのかが心配です。

 しかし、この健二さん、本音隠すの上手だな。

 この衝撃隠したままで酒盛りしてたのかよ。(どんだけ懐深いの)

 

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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。

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