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41歳健二さんのボク!⑫

 41歳健二さん。

 伏線はばればれだろうけども、とりあえずこんな理由で彼である。








キャラ壊れたっていいじゃないか。単独作品つーかネタ⑫

「おめでとう、君が僕だ!」

                 2010.12.05 .

 

   × 年齢操作あり、侘介ファンは要注意です。

 

 

 

「―――エイプリルフール?」

「いえす、四月馬鹿の日」

 インスタントコーヒーの匂いが染みついているのは、どこの研究室も同じか。

 たまに紅茶の匂いになってる場所とかインスタントラーメンの匂いになってる研究室も知ってるけどね。
「……え、なにどういうこと?」

 呟いた声は震えてた自覚があります。

「そういうこと」

「そういうこと」

「ですな」

 肯定のサインが奴らからは漏れていた。

「…あのね、俺今日とても大切な仕事だったの」

 自制心が頑張っていた。

「うん、そうらしいね」

「そうだったわね」

「お疲れさん」

 一切、反省の色が見えない友人たちだった。

「そう、正式なOZ経由のお仕事で、ログがまるごと契約になるような、そんな仕事だったの」

 ぶるぶると握りしめた両手の掌が痛い。ああ、爪が肉に喰い込む感覚がある。

「あらあら大変」

「御愁傷さま~」シシ。

「珍しい仕事がこんな日にあったもんだなあ」

 なんだ日本人との契約か?

 自分も日本人のくせに、そんな揶揄をかました阿呆がいた。

 

「――― おかげでこのアバターがこれからの俺の正式アバターだよっ、こおおおのおバカどもがああああああっ!!」


 黄色いブサ可愛いリスさんだ、と。

 契約相手の女性アバターに和まれたお仕事でした。ははは、――― 終わった、俺。

 

「「「おめでとう、仮ケンジ!!」」」

 

―――これだから、悪友って信用できない!

 

 

 十数年前の4月1日。

 国外では新聞やTVさえもが堂々と行うエイプリルフールに小磯健二のアバターは変わりました。

 おもに、悪友どもの遊戯の結果として。

 さて、皆様。

 イベントはお好きですか?

 俺はトラウマになりかけたことがあります。

 

 

 

 

 

 ぽこん。

 OZに降下するときの音は、どこか間抜けな気がして和む。

 そんなメッセがあったらしいと聞いたことがある。

 そうだねえ、うっかり和んじゃいけないときに和みそうですわ。

「―――なに、そのアバター」

 何で下履いてないの?

「―――カズマくん。世界には触れちゃいけないことがいっぱいあるんだと認識してもいい年頃だと思います、よ?」

乾いた声が漏れました。

語尾に違和感があるのは許して下さい。これも、悪友どもの悪戯の結果です。

ええ。おかげで女性には「可愛い!」と言われております、このアバター。

不惑も済んだ年の男にそれは褒め言葉じゃないから! 褒め言葉じゃないから!!

滂沱の血涙流して叫びたい健二だった。

「健二くん。――……まだ、そのアバターだったんだねえ」

 某流離いの吟遊詩人を思い出させる、鰻アバターが静かにそう言った。

 ううう、全ては悪友がっ、悪友がいけないんですっ!

 いたいけな友人に、哀しい表情でみつめられることに心が泣いた健二でした。

「………」

 緑の生物が嬉しそうに尻尾を振っていた。

 あとで、あの生物をいじめる方法を考えたいと思います。――見てろよ、癒し系職業軍人アバターめ。

「健二さん、急いでください! 時間もうすぐですよ!」

 先にログインしていた敬のアバターが手を振っていた。

「はい、いま行きます!」

 小磯健二の現アバターである仮ケンジは、その楕円形の頭をぶん回した後、OZの空を飛んで行った。

 ちなみに、このときの現実世界での小磯健二は、「あ、今行く !」と叫んだだけだった。

 自動変換される語尾には切ないものがあります。


「―――なに。この特注アバター」

 カスタマイズされすぎ。


 ぽそりと隣のキングが呟いた。


 

 

 だから、言ったでしょーが!

 

 全ては、イベントとノリで遊びすぎた悪友たちが悪いんです!!!! 

 

 

 

 

「…まあ、とにかく格闘技場まで行きましょうか」

 意外に冷静な、俺の親友がそう呟いてくれました。

 うん、太助。

 俺はお前のことだけは信じてるぞ?

 

 後ろでぶいぶいくねってる緑の笑顔生物にはその言葉は云いたくないけどな。

 

 

                                   了 by御紋


 

 

 ちゅーことで、仮たんが正式アバターであります。

 遊び心は大事だよー。

 ということでお一つ。

 

 さあ、今度こそラブマーだ!

 

 

   ログ≒正式契約ということがあり得るかという話は別で。
そうでもないと、ぶっちゃけこの話は書けなかったんだ。orz




 

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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。

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