二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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報告、報告。
srtさんがリク絵を書いてくれたよ。ちび勘ちゃんと木下先生だ!
マニアックなリクをするんじゃないと自分でも思ったが、それでも書いてくださったあなたが大好きですwww
で、こんなのを書いちゃうわけです。
―――大好きだ、木勘!!^^
勘ちゃんを愛でるシリーズ、番外なう。
「泣けない鬼さん、夢で逢いましょう?」
2010.07.04.
 
「おーい、おーい」
 ぽかぽかと温かな陽気に満ちた今日。
 眠気が増した、そんな日のこと。
 ぽっかりと浮かんだ雲が美味しそうだと思ったのは、勘右門だけの秘密だ。
「あー。もう。何処行ったんだよー。勘ちゃんってばー」
 また、木下先生に怒られちゃうよ―?
 木の陰で眠る勘右門に気づかぬままに、友人は過ぎ去っていった。
 そして、彼は夢のなかで過去を見る。
「せんせい、せんせい」
 あれ、このまえ食べたおだんごみたいです。
 ぽっかんと空に浮いたおだんご形の真っ白い雲を見ながら、小さかった勘右門は呟いた。
「――そうだな」
 無口な大人でもあるその人は、勘右門の頭をポンと一つ、叩いた。
「きょうは、おとうさんたちかえってきますか? 」
「――――だといいな」
 木下の友人であった勘右門の両親が、家を離れていた頃の話だった。
「しっかり肩までつかって、20まで数えられるか? 」
「だいじょうぶですよー」
 ちゃんとおかあさんにおしえてもらったんですからー。
 ひとーつ、ふたーつ…。
 小さな高い声が、湯気のこもった浴場にこもったのは、その日の午後だった。
白湯美味しいです。
 …そうか。
 湯上りのピンクのお肌にジンベイを着ながら、勘右門の髪の毛を手ぬぐいで拭っている木下に、小さかった勘右門はそう述べた。
 ごしごしごし。
 元気にはねる遅れ毛を見つめながら、木下は無言でそれを見ていた。
「ねえねえ、せんせい?」
「…ん?」
「かなしいことがあったの?  つらいことがあったの?」
 半濡れの髪をよけながら、小さかった勘右門は、そう聞いた。
「――どうして、そう思った?」
 無言のままに、木下は問うた。
 小さな子供だった勘右門には、なにを彼が思っていたのかは分からなかった。
 けれど。
「 お顔に、縦線一つ多いよ? 」
 怖い顔したままの父母の友人を、勘右門は好きだった。
 子供には泣かれるその凶相を、勘右門は好きだと思う。
 優しく触れてくれる、子供を大事にすることが出来る人だと、本能が知っていたから。
「 それから、なんだかかなしいかんじがする 」
 おかあさんが、時折空を眺めて泣いているときのように。
そう告げたあと、くしゃりと頭を撫でられた後、抱きあげられて綿のはいった座布団へと連れて行かれた。
「――そうか」
同じ答えでも、すごく何かに耐えるような声だった。
 お風呂が終わって、白湯での補水も終わり、小さな身体に残った疲れをとるようにと、二人で横になった。
 暑い夏の昼下がり。
家の表には、竿に揺れてるせんべい布団があった。
泣きそうな大人の、それでも耐えるその気配。
 知らぬままに、裾を掴んでぎゅううっと抱きしめた。
「 せんせい、だ~いすきだよ? 」
もう、昔の物語。
喪った生徒が一人。
 疲れた表情で訪れたその人を、抱きしめて眠った。
それは、勘右門が忍者を目指す前の出来事。
了 by御紋
勝手に捏造しすぎです。(自覚はあっても自重はしない方向で)
 ついでにいうと、小さな子供の甘くて柔らかい肌は正義だと思う。
 めちゃ癒されるよね?
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健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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