二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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7月ですね。^^
サマ―ウォーズの月です。上田に健二さんが訪れる日。―――やふうううう。
気分の上では、最強健二さんの改変 その後 の最終話気分で書いてみました。
間に、いろいろと思うこともありましたが、――介護の辛さ(する側される側)とかそんな話になりそうなので自粛しました。
結局。
私は栄さんを一人の人間としてとらえたくてたまらなかったのかもしれないなーと、ちょこっと思った作品でした。―――本当に神様と思ってたからね。^^;
最強健二さんの改変――【IFその後】
「 神様が隠れる場所 夢が終わる刻限 」
2010.07.01.
白い病院のなかで絶えることを拒んだ人がいたから。
せめても、と。
立て直された陣内家の離れのなかで、横になってもらった。
雇った看護師に、それをお願いして。
持ちこんだ医療器具も同じく。
弱弱しくなった息の音をただ聴いていた。
壊れ落ちそうな涙腺を、白いハンカチで押えていた。
万作さんが、傍の広間で待機していた。
酸素マスクが音を立てていて。
真っ青になった喉の奥から、ヒューヒューと音がかすれて聞こえていた。
「―――栄さん…」
にぎりしめたその手に、もう力は残ってはいなかった。
足の萎えた身体を動かして、笑みを残そうとしていた。
辛さを語る相手になりたくて、あなたの伴となりたくて。
この場所で―――絶える道を探した。
「……もう、いいかい?」
尋ねられたことがある。
一緒にすごした日々の内で。
風が渡るその部屋で。
あなたと二人でいたそのとき。
――――もう、すこし。
俺は、そう答えた。
目線を、ほんの少しだけずらして。
「……もう、いいかい?」
問いは、その後もつづけられて。
答えは、いつも滞りながらも、
―――もう、少し。
いつも一緒だった。
「 憎んでは、いませんでしたか? 」
俺のことを。
小さな声で呟いた。
萎えた足と、生きた年月。
人に助けられて、生きていることをときに辛いと思っていたことを知っている。
管で繋がれたその人は、答えを返すことはない。
ただ。
「 死ぬるに足りたあの時を、奪った愚者を―――」
…憎んでしまったなら、楽だっただろうに。
そう思う。
世界を救って、そして死んだ。
それは、どんな英雄の死に方か。
なのに、俺がそれを奪ったから。
あなたは、只人として死んでゆく。
―――。
薬液と、乾いた肌とすえた匂いがするなかで。
あなたを見守る。
訪れる、―――死の瞬間まで。
「 生きて、生きて、生きたから。―――もう、おまえさんは大丈夫だろう? 」
笑みのなかにはいつも慈しみしかなくて。
―――生きる道は、もう定まったんだろう?
そんな問いに、もう目線は反らせなくて。
「 はい 」
そう答えたのは、一月近く前のこと。
あなたが、風邪をこじらせたのはその後すぐ。
愛している。
愛している。
俺の神様。
俺たちのおばあちゃん。
神様のような、でも違う。
この場所で、精一杯の命を歩んだ――――素晴らしい、一人の人間。
永遠など要らないけど。
あなたが生きてくれたことに感謝しましょう。
アナタのその生きざまを思い描きながら、ぼくらもまた生きるから。
一歩一歩、命の重さを感じながら。
了 by御紋
いつか、に訪れるだろうIF話。
人が満足して死ねる場所というのは、そうそうないです。
そう言う意味では、原作さまのおばあちゃんの死に場所は十全だとも思える。
だが、しかしだ。
それでも、生き延びたあとでも精一杯生きようとしてくれると信じたいんだよ?
おばあちゃん、ありがとう!><
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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