二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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擬人化うさリス祭 (リス女体化) …好きですか?
あきらさんにエールv
……一日間違えてたので、修正しました。orz
「よそ見をしていてはいけません」
2020.04.27.
「―――じゃあね、サクマ」
お邪魔していたバイト先から、友人に挨拶をした。
届いたばかりの数学本(絶版)をしっかりと胸に抱えて、帰宅の準備。
「お疲れさーん。――家に着くまでは本は読むなよ」
ギクリ。
「え? ――そ、ソンナコト、しない、YO?」
片言の返事が、仮子(正式には仮ケンジなんだってば!!)から返ってきた。
「――今度は死ぬぞ?」
眼鏡の拳が、仮子の頭をぐりぐりしてきた。
「ふみゃあああああああ、すいません、もうしませええええええんん」
涙目になって、約束した。
痛いよ、痛いよ、サクマああああああ。
チョコアバターのお面が今日も目立つ友人Sだった。
しっかり約束させられたあと、グリコの刑に処された仮子の姿がふらつくのを見送りながら。
「――――保護者に連絡しとこうかね」
仮子をよく知る友人は呟いた。
てく、てく。
かりかりかり。
てく、てく、――てく。
かりかりかりかりかり。
仮子の歩調に反比例するように、その手元でシャープペンの音が早くなっていく。
集中するあまり、仮子は気付かない。
帰路の道筋を一つ間違えて、工事中の細い高道に来てしまったことに。
てく、てく。
かりかりかり…。
「―――あ」
ひゅるりと吹いた風が一陣。
仮子の手元のレポート用紙を吹き飛ばした。
「―――っ、きゃああああああああああ」
バランスを崩した身体は一筋に、その下にある遠い地面へとまっさかさまに落ちるばかり。
――キングさん、キングさん、キングさん!!
こんなときに仮子の心が呼んでしまうのは、たった一人だけ。
「―――――キングさ、!!」
風が止んだ。
どさりと聞こえたその音。
「――ケンジさん、大丈夫だった?」
辿り着いたのは、 大切な人の声。
大好きな、仮子の想い人。
「―――キング、さん」
――こわかったよおおおおお。
「――ケンジさん、もう大丈夫だから。――泣かないで、…ね?」
大好きな人に無事抱きとめられて、すがりついて泣いたのは、――一人の女の子だった。
→ 後篇につづくよv
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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