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二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)

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にゃ?―――サクマ?(きょろきょろ)

ただいまー。おはようございます。―――じゃなくて、こんにちは。

ちょっと残業してもうた。仕事が詰まってたwwww



では、今日も元気にまいりましょう。
本日の暴走大賞も、初期ケンジでお願いします。(ぺこり)



ついてこれる方はいらっしゃいませ。

久遠寺タウンOZ物語り(仮)③

「友情への疑問符」


――――とりあえず、登場予定から逃げ延びたサクマ(アバター)には、あとでいじめていただきましょうか。
 ――――初期ケンジに。(きっぱり)



では、つづきからどうぞ。(ただし、ついてこれる方オンリーでお願いします。)


久遠寺タウンOZ物語り(仮) ③

「友情への疑問符」
                          2010.01.09.

 

 

 

「よっす! 健二、元気か? …………………かえr」

 がしっ!

「逃がすか! 親友!!」

 健二の憑かれた顔と両脇に並んでいる初期ケンジと仮ケンジをみて、即行帰ろうとした佐久間(という犠牲)を逃すはずもなく、健二はしっかりとその首を捕まえたのである。

 

 

 

 

 

「で、なんていうか、健二だけが2体っていうのはなんだかねえ?」

 多くね?

 真夏の公園にて、自販機で買った缶ジュースを飲みながら佐久間が言った。

「は?」

 さっそうとブランコで遊び始めた初期ケンジと、乗ってる最中にブランコから蹴り落とされて泣いてる仮ケンジをあやしている健二は、ちょっと停まってみた。

 何が?

 びえええええ。

 黄色い仮ケンジの頭には真っ赤な血が垂れていた。

――――あ、血は赤いのか。

 謎の生物の生態に、健二が一つ詳しくなったところだった。

「いや、この連中がさ、現れただろ? それでいろいろと調べてみたんだけどもさ」

 どうやら、この区域にしかいないらしいよ?――――“アバター”たちは。

 ぴかっと眼鏡を光らせて、佐久間が語りだした。

 好きだな佐久間、その眼鏡遊び。

 じゃばじゃばと、公園の水道水を仮ケンジの頭からぶっかけて、仮ケンジの傷口をごしごしと洗った。

――――砂落とさなきゃ駄目なんだろ? 育児本に書いてあったよ?(にこにこ)

 

 

 

 

 

“アバター”―――――これらは、8月1日にいきなり久遠寺タウンに現れたモノたちを総称した言葉らしい。

「基本的には、一人の人間に対して、一体のアバター。―――それから、その姿には人型、獣型、物体型、他もろもろ。――――決まった定型と呼べるものはない」 

 健二に、二体ものアバターが訪れてるっていうのは―――はっきり言って、ありえないんだ。

 嫌になるほど真剣な顔で、佐久間が言った。

「…ガチで?」

「ガチで」

 じゅわああああああああああ。

 いやあ、滲みます健二さん、消毒薬がすごい滲みてるうううううう!(涙)

 洗うだけ洗った後、携帯している(仮ケンジ専用)救急ケースから取り出した消毒薬を仮ケンジの傷口に思い切り押し付けてしまった。

――――馬鹿な。

 今訊いたばかりの衝撃的な事実を、健二は否定したくてたまらなかった。

 本来、アバターは一人につき一体だと?
 2体もいるのはあり得ないだと?

 では、なにか?

 初期ケンジの行う仮ケンジへのいじめに「いいかげんにしろ」と言いながら仲裁にはいる苦労や、いつも奪われる仮ケンジの食事を二回に分け初期ケンジが奪った後でそっと仮ケンジに食わしてやる苦労や、風呂場で行われる仮ケンジのお目目狙っちゃえ!な初期ケンジの水鉄砲(イン石鹸水)を没収する苦労は。

 

「―――――――――俺だけかあああああ!」

 

 本気で、叫んだ。

 

 真横で消毒液にまみれて、目玉に星を浮かべた仮ケンジが失神していた。

 

 

 

 

 

 

 

「嫌ですねえ。パパったらいきなり叫ぶんですから」

 恥ずかしいですよ。

 とことこ。

 思う存分にブランコで遊びつくした初期ケンジは、いまだに自失中の健二を見ながらそう言った。

 よいしょ。

 そして、思い切り体格差があるにもかかわらず、健二の身体を背負いあげた。

「じゃあ、ボクらはこれで帰ります。――――佐久間さんのところにいるサクマに言っといてください。―――――いいかげんに顔だしやがれ。…って」

 にこにこにこにこ。

 重いだろう健二の身体を支えたまま、初期ケンジは佐久間に言った。

「はい…」

 なんだろう、なんか怖いよこのアバター。

 ぶるぶる震えながら、佐久間が返事した。

 荷物を持つくらいは出来ますね? 仮ケンジ? さっさと動いてください。

 にこにこにこにこ。

 優しい笑顔の割には、言ってることがきついよ、この子。

「あ、はい。初期ケンジさん!!」

 あせあせしながら、もう一人のアバターが散乱していた健二の荷物を拾い上げていた。 

 健二が消毒した後(ショックのあまり)一切動かなくなったので、仕方なく佐久間が絆創膏を貼って上げたアバターだった。

 一番でっかい絆創膏が頭のてっぺんにぺたりと張ってある。

 ―――――苦労してそうだなあ、このアバター。

 遠い目で見守った。

 でも、どうしてこの子、下履いてないんだろう。

 ちょっと、引っかかった。

 まあ、健二が買ってきた長めのTシャツに換えたおかげで露出はおさえられてるようだが。

 ずるずるずる。

 健二の身体が初期ケンジよりも大きいせいで、お気に入りのスニーカーがアスファルトの道路に削られていた。

――――――強く生きろ、健二。

俺はいつでも見守っているぞ。――――――ちょっと、離れた所から。

 

 親友って、そんな立場でもいいよね?

 

                                     了 by御紋


 

 あれ?

 サクマ(アバター)が出てこなかった。――あれ?

 そして、仮ケンジは出血してる――――――――――あれ?

 健二さんが初期ケンジに担がれちゃってる――――――――――あれれれれ?

 

 やばい。早くもキャラ暴走し始めた。――――こんなんばっか。あたしのシリーズ。

――楽しいけどさ。


 

 

 

―――おーい。サクマー。

―――あ、おかえりなさい、敬さん。頼まれてたバグ処理終わってますよ―。

―――あ、うん、ありがとー。…でさあ。今日健二とあったら、そこのアバターにさ、「いいかげんに顔だしやがれ」って、お前に伝言頼まれたんだけど。

 

がたたたたっ。

 

―――どうした?

―――い、いえ。別に。(汗だらだら)………仮ケンジですか? 黄色のブサ可愛いリスの方。

―――いや、人型のほう。――確か、初期ケンジって呼ばれてた…って、大丈夫か?サクマ!

 

 カクカクカクカクと真っ青な顔で震えだしたサクマを見て、やはり育児本を開いて解決を試みたのは佐久間家での話。

 

 

 





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活字中毒の自覚ありです(笑)。
映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。

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