そして、その瞬間。

　イイ音がしたのは、黒、紅白、黄色の順番で。

　…あ、黄色の泣き声がさらに大きくなった。

「ひどいですよ、パパ。ボクはちゃんと勝ったのに！！　」

「………　ごめんなさい」

「うえええええええええええええん」

　どうやら、喧嘩両成敗。

　叱るときは平等に、が彼の高校生のモットーの模様だ。

　なんなら、追加で朝飯ぬくよ？　

　勿論、その震える右拳がもう一度黒スケの頭に落ちるのは決定事項なんだろうなあ。

　痛いのは嫌いなの！！

　あ、へたれ発言。

　堂々とそれを公衆の面前で述べるあたりが、男らしいというべきか否かに賛否両論が現れそうだ。

　でないと、いつかヤラレルヨ？

　最後は説教というより被護に近いな。

　最初に両者を離れた位置に置いた辺りは、黄色の保護のためがでかいのかもしれないが。

　―――あのサド黒スケが相手じゃ、まあ意味なかったな。

「いやです、いやです！　ボクも皆さんと一緒にいたいです！！　痛くてもいいから、一人はいやああああ！！」

　真っ青な顔で、黄色のアバターは泣き叫んでしがみついてた。

　―――一人ぼっちにトラウマでもあるんだろうか、あのアバター。

　この展開が毎日毎朝あるんだったら、確かに来てもいいかもしれない、朝のラジオ体操。

　惜しむべきは、ウチのカズマが勝てる日がいつ来るのか想像も出来ないことだろうか。

「あ、君が佳主馬くんかー。いつも、キングにはウチの子たちがお世話になって。……　もしよかったら、今度保護者会議開きたいんですけど」

　どうやら、カズマはボクのことを彼に話していたらしい。初耳だ。

「…保護者会議？　」

　マスターは解るけど、保護者になった覚えはない。

「　―――うちの問題児と、侘介さんとこの問題児がね。暴走するたびにキングが一生懸命になるんです」

　それはもう、申し訳ないくらいに。

　遠い目で、語られた。

　何してるんだ、カズマ。

　というか、何を見てきたのあんた。

「…別にいいけど」

　答えたら、両手で握手されてしまった。

　そして、こんな近くにこんな変な人がいたことを知らなかったことにびっくりした。

　なるほど、世界は不思議だ。

　そして、まさかの３部作。＾＾；

　下手すると番号振らなきゃだめなのかなとドキドキしました。――やばかった。

　佳主馬視点といいつつ、もはや三人称に近いですね。――どうしてこうなったのか。

　佳主馬くんの健二さんへの第一印象はこんな感じです。でも、ひそかにドキドキしてるといい。恋のはじまりは変の始まりでもいいと思っているｗｗｗ.

　最初は、「ボクのアバターになんてことを！」とか言って怒る佳主馬かなとかおもっていたのですが、なぜかこのような結末に。

　ああ、キングがへたれすぎたんですね、ごめんキング。でも、黒スケが強すぎる……。

　健二さんが保護者会議を提案してますが、しても変わらないよきっと。

　むしろ、親睦会にしかならないよきっと。

　書く気はないよきっと。（最後が一番言いたいこと！！）

　こんな感じで、ラジオ体操一連は終了ですだ。＾＾

　本編なみに続いたのは皆様が読みたいと言ってくださったおかげですね。ありがたや～。

　今回初めてリクエストしてくださったふわりんさまにも感謝です。

今回の企画への御参加ありがとうございました！＞＜

[4回]