二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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完成しました。
「愛に慣れてない健二さんシリーズ」 最終話です。
ここまで、お付き合いくださり、ありがとうございました。(ぺこり)
「扉を開けよう。―――時はきた。」
2010.04.10.
「――本当に来たんだ?」
告げられた言葉には、万感の思いが含まれていた。
「…いつも言ってたでしょ? 健二さんが甘えたいときには側にいるからって」
扉を挟んで、会話は繰り広げられた。
「…なんで来るんだよ。こんなバカみたいなことで。―――こんな、ボクのために」
どうして、望んで振り回されるんだ。
「―――馬鹿じゃないの?」
小さく震える言葉。
そんなあなたを放っておけると思う方が変だ。
「そんなバカみたいな、…わがままも言ってくれない人が好きだからだよ」
佳主馬は言い放つ。
わがままを言えと言った。
なんでもいいから、試してくれと言った。この恋心を信じてほしくて。
なのに、この憶病な人は、上田を離れた後、一度も連絡をしてはくれなかった。
「―――会いたかった、健二さんに」
「…っ……」
息をのみ込む音。
泣きだしそうになる気配が聴こえた。
「ね? 健二さん。―――泣きたいのなら、扉を開けてよ? ―――独りで泣くのは寂しいから」
側にいたいよ、そんな時は。
「――いやだ。泣き顔は見せたくはない」
「…じゃあ、ボクは見ないよ。側にいるだけ。なら、いいでしょ?」
側にいたいんだ、健二さんの。
かちゃり、と扉が開いた音がした。
キ、と開く扉の音。
「―――ああ、綺麗だ。――泣き顔よりも、やっぱり笑った顔の方が綺麗だよ」
健二さん。
暗闇の中、光を浴びて佳主馬が愛する人が立っていた。
涙の痕が残る頬に、手をあてる。
「―――ボクの、大好きな人の顔だ」
心を貰って、心を盗られた。
失くしたのは、孤独に独りぼっちだった自分。
時間はもう止まらない。
涙と孤独の詰まったその小さな家から、健二は立ち上がって外へ出る。
待っているのは、勇気をくれた人。
―――もう、一人じゃない。
了 by御紋
…お疲れ様でした―。
ようやく完成しました、愛に慣れてない健二さんシリーズ。
当初のネタとは、色々と食い違いも出ましたが、物語りのエンドマークが無事に付けられたのでホッとしています。
テーマは、「ラフメ●カ―kzkn」でした。
…何処がと訊かれても目標はそこだったんですよ。
精進します。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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