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復活! だってカズケン信者だもんwww



「最強健二さんの改変」シリーズ。

 dkdkしすぎた、今回。

 ちなみに、このシリーズは本編に限り、全年齢向けのお話で行く所存。
 その後は、――知らぬwww

 ふふふ腐ふふふ


 2010,07,04.誤字修正




「 待ってて、もう少しで辿りつけるから 」

                  2020.05.13.

 

 P――――――――――――――――――――――――――――。

 

 端末が鳴っている。

「…世界を救うと言ってくれ」

 震える声は友人のもの。

 

 すまないすまないすまない。

 どこまでも、君たちの優しさに甘えていた。

 そんなことは誰よりも知っていた。

 けれど。

 

「――世界を救うのは俺じゃないよ」

 

 健二の答える言葉に、相手の息が小さく詰まった。

 

 

「―――世界を救うのは、世界だ」

 

 

 それでも、家族のことは家族で解決したかったんだ。

 それが、譲れない健二の絶対だったから。

 

 

 

 奪われたOZの王様。

 泣く寸前の顔で戦いに行ったキングカズマ―――佳主馬くん。

 

「…っ、負けたんだ!!」

 

 ぼろぼろと、大粒の涙がこぼれた。

 それは、とても綺麗な涙で。

 

 ―――心が、痛んだ。

 

 その小さな体に寄せられていった世界の期待。――その強さに依存するように。

 嘆きながらも無力な自分をただ甘受して、強いキミに期待した。

 それを良しと言い切るには、君はまだ幼くて。

 ――泣く少年の姿に、あの日の後悔が蘇る。

 

 

 

『――辛かった?』

 

 それを言葉にして聞いたのは、幾つの夏を過ぎたころだっただろうか。

 お互いが酒を片手にしていたのだから。

 まあ、それなりに時効だったんだろうと思った。

 

『…いきなりどうしたの? 健二さん』

 

 きょとんと丸い目で聞き返したのは、佳主馬くん。――君だった。

 

『――なんとなくさ。…あの、異常な事態をのりこえたからこそ、今ならゆっくり語れるんじゃないかと思ったんだよ』

 あの夏は、いろんなことがありすぎたから。

 

 思いだすことさえできぬほど、毎日を過ごしてきた。

 それは、栄の遺言のままに。

 けれど。

 

『――今なら、あの頃のことを第三者の目で、思いだして語れる気がしたんだ』

 

 ずっと心の奥で燻っていた過去の夏の記憶を、ようやく検証出来る気がしたのだ。

 

『…そうだな。――辛かったんじゃないの?』

 

ケロリとした表情で、佳主馬君は言った。

 

『ただの腕試しの場所だよ? そんな趣味の場所での出来事が、世界を救う場所だなんて――思ってなんかいなかったんだもの。当然でしょ』

 

 こくんと、泡立ったビールを嚥下した。

 

『――たぶん、OZは僕にとっての逃げ場所でしかなかったんだよ。あの頃の自分にとってはね』

 仕方ないよね、だってあのころまだ中学生だったんだよ~。俺! 

 

 笑いながら語るキミは、もう立派な大人の男の顔をしていた。

 

『キミの強さが、世界を救ったんだね』

 

 誇らしくなって、そう言った。

 

『何言ってるの。…健二さんのあきらめない強さが、世界とおれたち家族を救ってくれたんでしょ?』

 不思議そうな眼で、そう言ってきたのはキミ。

 お互いに顔を見合わせた後、もう一度乾杯をした。

 

『『―――ありがとう、陣内家!!』』

 

 

 大好きだった大広間には、明るい笑顔の栄の遺影が飾ったままだった。

 

 

 ――だけど、あのとき。

 

 そんな願いを叶えられるなら、叶えてあげたかったのも本当のこと。

 

 

 涙を零す君の横で、呟いた。

 

「…まだ、負けてない」

「負けたんだ!!」

 

 呟く君に、答えを返した。

 

「だから、――まだ負けてませんってば」

 

 するりと腕を差し伸べて、きっと初めてだった人前での涙を救いあげた。

 

「―――僕らが生きているこの場所は、皆で守る場所でしょう?」

 

 

―――たった独りだと、思った孤独こそが辛かった気がするよ。

 そうつぶやいたのは、過去世の王様。

 

 

 辛さを半分、僕に下さい。

 一人しかいない、OZの王様。

 

 僕らは、もう王様に守られるだけの弱い存在じゃないんだから。

 

 

「さあ、もう一度」

 

 

 遠くの空は青々と晴れ上がり、本日の天気は上々の快晴。

 白い雲が天に昇るのは、――愛しい聖地。

 

 

 

「―――一緒に、未来を作りましょう」

 

 

 

 遠くの場所で、白い流星が見えた気がした。

 

―――待ってろ、あらわし。

 

 もう少しで、僕らはおまえを地上へ降ろす。

 

             了 by御紋

 

 …dkdk。

 いっそ、あれだ。

 ここで、腐コメしたい気分だが。(すいません、腐ってまして^^;)

 …健やかにいこうか。ここはwww。

 


 

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