―――――――。

　おやおや、懐かしいこと。おまえたちがそんなに必死に叫んでいるのは、高校時代以来かい？

　部活に忙しい割に私のもとへ顔を出してた子供たちが、いつのまにか親になって。

　――抱きしめる子供たちが愛しいのだと告げてきたのはいつのことだったか。

　護っておいき。

　それが、お前たちの家族だから。

　女の子はもう少し上品な言葉をお使いって、言っただろう？

　理香、直美、万里子まで。

　まったく、誰に似たんだかねえ。

　若い頃に薙刀振りまわしてた私に似たんだったら、どうしようもないかね。

「ぶちまかせっ！」

「うおおおおおおおおお！」

　なんだい、何かしてたのかい？

　おや、あれは花札じゃないか。――なんだい、皆して好きだねえ。

　最近は忙しくて花札の相手もしてもらえなかったんだ、あたしの相手も今度はしておくれよ？

　何、急がなくていいよ、私の時間はゆっくりとあるんだから。

　生は有限、死は無限。

　―――ゆっくりでいいから、生きてからおいで。

　それが私の願いだ。

[4回]