二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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最強健二さんの改変、シリーズ。
家族編は無事に終了したので、とりあえず最終決戦編、とネーミングしてみた。
芸がないのは百も承知のネーミングセンスである。
「もう、独りじゃないよ」
2010,05,19.
ぱたぱたぱたぱた。
それはまるで、小さな札がめくられるように。
OZの空間が変化していく。
金の屏風のような、悠長な時代を物語るような、―――次のステージは用意された。
『OZカジノステージへようこそ』
デジタルのような、女声のアナウンスが響いた。
「――あなた、そんなにアカウントが欲しいの?」
それとは異なる、女性の声。―――ナツキの声。
「いいわ。あたしのアカウントをあげる」
赤い袴姿の鹿耳のアバター。
「――ただし!」
その彼女の背後には、幾体ものアバターたちが並んで見守っている。
その傍らで、答えを待っているのは。
「―――私たちとの勝負に勝てたらね!!」
さあ、最終決戦はこれから。
大きく育った、ウサギの皮を被った悪魔。
これから始まるのは、おまえの孤独を癒すものでもあるのだよと、いつか分かってくれるだろうか?
知ることにしか意味を見いだせないキミ。
人と交ることの意味を、教えてはもらえなかった―――永遠の子供。
たった一人、神様になれと命じられた。
孤独なAI.
ぱあん!
空間を裂くように、札は鳴り。
アカウントは移動する。
世界の終わりは近付きながら。
怯える心と焦る思いが隙を生んだ。
「夏希先輩っ!!」
問いは絶望をその場に呼び寄せる。
――現在のレートに対して、賭け金が不足しています。
――ゲームを終了しますか?
世界を終了しますか?
絶望の底にポーンと鳴り響いたのは。
『ナツキへ』
――子供のアバター。
『ボクのアカウントを使ってください』
それは呼び水。
カシャカシャカシャカシャ。
重ねられていくアカウント。――集ってくるのは、世界中の家族。
「―――っ!!」
掌を顔に当てて、ナツキはその幸せをかみしめた。
そして、その横で。
「――は、はは」
馬鹿だなあ、お前ら。
健二は笑っていた。
その画面の中。
「―――ほんとに、大好きだ。おまえら」
今なお増え続けるアカウントの中に、今までの精一杯の足掻きの中、健二の思いに同意して協力してくれた仲間たちのアカウントがまぎれて――見えた。
了 by御紋
家族編も無事に終わったので、今度は最終決戦編。
アバター編というには、曖昧でした。^^;
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
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