二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
最強健二さんの改変シリーズ。(侘介視点)
お母さんって、最強だろうと思うんだ!><
侘介 視点
「夏の奇跡、夏の魔法」
2010.05.21.
「―――これを」
手渡されたプログラム。
なにか、と問えば。
「いまのラブマシーンは、干渉を受けています」
一体のアバターによって。
渡してきたのは、小磯健二。
お願いします、と頭を下げられた。
「―――解体はしてください」
けれど。
「……あの子たちは、これからの未来に必要なんです」
我が子を呼ぶように、優しく微笑んで。
そいつは、言った。
ばあちゃんが危篤だと、連絡を受けた。
尋ねた病院では、会うことは出来なかった。
「――面会謝絶だ」
主治医なんだという万作がそう言った。
「ばあちゃんは、ばあちゃんは、大丈夫なのか!!?」
落ち着かぬ思いを、ぶつけた。
「……大丈夫よ」
答えは万作以外から帰ってきた。
その女は、小磯健二の母親だと告げた。
「――大の男が、もっとしゃんとしなさいな。私たちが此処にいるから」
あなた方は、あなた方にしかできないことをしてきてちょうだい。
オレと万作に対して、そう言った。
渋る俺たちに対して、女は啖呵を切った。
「ここは、命を救う場所でしょう!! あなた方は、――世界を救う場所へ、行きなさい!!!!」
主治医であるはずの万作は、後ろでその会話を聞いて笑っていた他の医者に言われていた。
「――私からも、お願いしますよ。陣内先生。
…約束しましょう、陣内栄さんは必ず私たちがお守りしますから」
ですから。
私たちの家族を、代わりに救ってきてください。
そう言われて、答えは一つしかなかったようだ。
侘介の運転する車に乗って、本家へと帰ってみれば。
「――――おかえりなさい」
皆が、笑顔で迎えてくれた。
それは、たぶん初めてのことで。
目がうるみそうになったのは歳のせいだ。
…って、オレは、まだまだ若いんだぞ!!
「―――一緒にご飯、食べましょうか」
誰よりも、オレを拒否していた万里子がそう声をかけた。
手渡された、栄の手紙に涙を零して。
赤くなった眼を水で洗い流したあと、大広間で飯を食べた。
遅れていったその場所では、すでに皆が勢ぞろいしていた。
「――――奴をリモートで解体する」
示した決意は、受け入れられて。
皆で食べた食事が、とても満たされるものだと理解した。
「―――神様はいるんです」
そう呟いた高校生のはずのガキの言葉に、なんとなく。
そうかもしれない、と素直に思った。
たぶん、それも。
この夏の魔法の一つだった。
了 by御紋
まさかの侘介視点。
そんなこともあったんだよ、という感じの小話。
TrackbackURL
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
著作権は御紋にありますので、個人で楽しむ以外に、ネット他に使用することはおやめください。
(二次配布、禁止ですよ)
御紋の生息地は、ついったです。
(ツイート非公開:アカウント → gomonn)
フォローはご自由にどうぞv