二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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最近、なかなか創作タイムにはいれない。orz
さすがに、毎日辛いのかもね。^^;
「最強健二さんの改変」シリーズ。
改変終了までもう少し!
「鍵はそこに? いいえ、鍵は――人の心のなかに」
2010.05.24.
人生、60年だ。
いろんなことがあったし、いろんなことを経験した。
それは大事なことだったし、貴重なものであったから、別に悪いわけじゃないんだ。
ただ。
17歳の柔らかい脳味噌でもってようやく達成してのけた、2056桁の暗号解読という偉業をこなすことができるのか―――という不安があった。
鍵をかける。
鍵を開ける。
鍵をかける。
鍵を開ける。
―――――答えを、探せ。
かりかりかりかりかりかりかりかり。
握りしめたシャープペンが汗で滑りそうだった。
書き散らすレポート用紙が、ぽつりと滴り落ちた汗で歪んでいたことに気付いたのは、全てが終わった後のこと。
放り捨てるようにそれを転がして、解読した暗号を入力する。
「「「「「 ! 開いた!! 」」」」」
それでも、嘲る笑い声は聞こえ。
ガシャン、と。
鍵がかかった。
「くそ、もう一度解きます!」
かりかりかりかりかりかりかりかりかりかり。
滲むような汗と熱気が篭るその時間。
開かれた縁側の向こうに見える空は、最後まで青かった。
「佳主馬! 奴の防御力を0にした!!」
行って来い!!
戦いは、続いている。
打ち込んだ答えは、通じて。
カシャン
そして。
ガシャン
再び、閉ざされる。
「「「「「 ―――――あああああ 」」」」」
絶望する、家族の声。
ぽたり。
畳のもとに滴り落ちる汗の音。
ぐるぐると眼振と思うような勢いで、健二の目はその窓を見つめて。
怖いものは、なんだい?
…か、た。……か、た、か…た。
脳内容量はぎりぎりの演算内容。
汗に交って、滴り落ちたのは赤い血。
「―――――――あ、んざん…」
p―――――――――――――――。
路は開かれる。
最後の瞬間。
「っ、邪魔するなあああああああああ!!」
叫ぶ少年の声が聞こえた。
黒い、黒い欠片へと変じ、散りゆくその2体のアバターたちのデータが。
さらりさらりと、散りゆこうとした瞬間のこと。
細くしなやかな蔓が巻き付いたように、その場に押さえられて。
透明な黒水晶のように固まって、散ることを封じられた。
『――――――――――――回収、する』
そんな相棒の声は、上空から下りてくるあやかしという名前のデブリの落下音に消されていった。
―――――――
「温泉だ」「おんせん…」
小さな子供たちの声と、硫黄の匂いがする中で、健二は眠りについた。
怖いものは、なんだい?
神様。
怖いものは、いつだって。
未来を変えると決めた自分の欲こそが怖かったんです。
過去世の記憶のなか、健二の心の指針だった栄の問いかけの言葉に、ようやく答えを返して見せた。
了 by御紋
文中の一文は、健二が過去世での人生で、頼りにしてきた言葉です。
作中に出てきたわけではないんだけども。
今の最強健二さんになるまでの間、臆病だった彼がそう問われることであらゆることへの覚悟を決めてきたんだったらいいなあ、と思ったのです。^^(個人的妄想w)
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
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