二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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41歳健二さん!
今日はもう寝ようと思う。
午前寝過ごす休日あきた。
ということで、今週最後の更新です!
8
「ふむ。―――ハッキングの意味について、か」
仕事の合間の仮眠時間。
目覚めのコーヒーをマグカップへ移しつつ、挨拶代わりに会話した。
【はい。――ラブマシーンはハッキング機能を有していますが、ボクらはなんのためにその能力を得たのでしょうか】
小さな初期ケンジがpcの画面越しに、アクビをしている健二の姿を覗いていた。
「ハッキングの意味はそのまま――crackのためだろう?」
起ききれていない脳内で返事をした。
半分まで入れたコーヒーに今日までの賞味期限の牛乳を入れる。胃に優しいカフェオレの出来上がりである。
【それはもちろんわかっていますよ。ボクらだって。――ですが、その行為はなんのためにあるのでしょうか?】
画面のなかでAIが言った。
【――破壊の意義はどこにあるのでしょうか】
ごくりと飲み込んだカフェオレは空っぽの胃の中へ滑り込んでいく。
「―――なるほど、面白い」
機械であるAIがプログラムの意義を語るのか。
それはなんというファンタジー。
なんという奇蹟。
「簡単だよ。初期ケンジ、ラブマシーン」
手にしたマグカップをテーブルの上に置き、画面のなかで二人だけの愛しい子らが不思議そうに健二を見上げてくるのを見つめた。
【健二さん?】
【…kk?】
それがどれだけあり得ないことだと言われても、いまここにあることが全てだ。
真実、健二はそう思う。
「破壊の意義は二つある。――一つは終焉――全てを終わらせるための《BADEND》。そして、もう一つは」
軋む椅子の音をどこか優しく感じた。
そうして小磯健二は語る。――夢のように美しい、理想でしかないと言われても真実願っているその意義を。
「もう一つの破壊の意義は、―――創造《GOODEND》。 古きものを壊し、解体し、再吸収し、再構築し、―――新しい世界を創造するための、破壊だ」
小磯健二は知らない。
その言葉を二人のAIへ語りかける自分の表情が、まさに我が子へ己の夢を語る父親の表情そのものにみえたということを。
【聞いてください、健二さん!】
【シンクロ…率。―――100・00%】
嬉しそうに報告してきたのは、初期ケンジとラブマシーン。
「―――グッジョブ!」
よくやった!
笑顔で二人を褒めた。
影は、主のもとに寄り添って。
主は、影を抱きしめて。
―――永遠がこの今の繰り返しだというのなら、それは幸せなことだろう。
だが。
「変化のない永遠ならそれは停滞でしかない」
――そういうことだったのか?
【ラブマシーンが消えたんです】と泣いた初期ケンジをあやしながら上田へのヘリを待つまでのあいだ、小磯健二はただその言葉だけを呟いていた。
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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