二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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カコバナ! ようやくクリアっす><
9
何度も検証を重ねた。
理論を見直し、架空の小箱庭を形成して実証を行って―――ハッキングAIは完成した。
「ラブマシーン?」
「おう」
目の前には、ご機嫌で笑う侘び。
―――なんか、懐かしのアイドルのヒット曲を思い出すんですけど、その名前。
心の内で思ったのは、日本人の俺だけでしょうかそうですか。
「…本気でその名前つけるの?」
「本気だぜ? しし」
侘びが笑いやがった。
そういや、こいつ休憩時間に一生懸命AIにその笑い方覚えさせようとしてたな。
…なに、この子おまえの分身にしたいの? まあビジュアルは似ても似つかないけど。
「――いいけど、これでおまえへの貸し一つ帳消しな」
「りょう~かい」
しししし。
いくつかあった研究の上での自己主張という名の我儘を貸し借りと称していたので、今回もそのようにして話を終わらせました。
ちなみに、これで現在の貸し借りはプラスマイナス零。
俺の方が一個借りが多い状態だったので、丁度よかった。
「何、青春の思い出?」
おまえがあのアイドルグループ好きだったとは知らなかったけど。
告げたところ、侘びはにやりとだけ笑った。
まあ、若い女の子たちが元気な姿は、小父さんも見てるの大好きですけども。
――― 最近、若さがなくなったと実感してしまった不惑時代目前の小磯健二(40)の本音だった。
その後一年。
俺たちは研究へのアプローチを重ねていたのだが、しばらく手を出すことができなくなった。
理由は簡単。
仕事相手に、大幅なネットプログラムの改変を頼まれたからだ。
あー、もう。
仕方ないから、ラブマお前その小箱庭で遊んでなさい。悪さはしちゃいけませんよ。
そんなことを思いつつ、目を放したのがいけなかったのかなあ。
「――― 侘びが、ラブマをペンタゴンに売っただとおお?」
「……どうやらそのようよ」
ホテルの有線電話の先で、頭を抱えてる涼がいるのがよく分かった。
「…… 俺は、あいつの考えてることがたまにわからなくなるよ」
心からの思いを告げた。
「―― 『たまに』で済むだけ、いいじゃない」
私は、『ほぼ』 わからないわよ。
まがりなりにも、俺らと何十年来の付き合いの研究マネージャーが言うなよ。
思いつつも、否定できない今回の侘びの暴走だった。
「うわあ、―――最悪」
最悪の想定じゃねえの、今回のこれ。
眩暈がした。
「あの子だけが残っていたわ」
送る?
涼は、そう言った。
「ん。――― 定位置に待機でよろしくおねがいしまああす!」
カラ元気で、それだけ告げた。
過去は、過去だ。
罪は、罪だ。
だから俺たちは。
今から、罪を贖うしかない。
たとえそれが困難な道であっても。
了 by御紋
――――よっし、ようやくカコバナ終わったああああああ><。。。
長かった。どこまで進む気とか思ったよ。
ようやく原作時期に戻れます><
待ってて、カズマ! (そっちかよ)
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健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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