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とうとう、小人がいなくなったよ?
借家の住人シリーズ② (借暮…現ぱろ/男主/傍観?)
「 神経尖らせ、お褒めいただこう 」
2010.07.23.
お休みって、素敵。
こういう感動の日があるから、俺は生きていけます。
ということで、本日は趣味に走ろうと思います、ハイ。
溜まっていた洗濯物を、がたごとと五月蠅く動く二層式の洗濯機に叩き込んで、軽くお掃除。
散乱している小物類は、空箱に投下。
すまんね、俺は基本的に大雑把なのだ。
「さーて、お道具お道具」
がっしゃがっしゃと音が鳴るのは必要な工具類だ。
ハサミに鉛筆、錐にハンダごて、ドライバーに螺子に即効ボンド。買ってきた新品のタコ糸もあるぜ。
「いざ、ドールハウスに挑戦である! 」
まあ、一部分ずつしか作らんが。
ぐるぐるぐる。
ぱちん、とな。
割り箸で作った脚を装飾するわけだ。
プラ粘土で補填していく。
―――――まさかの、細かな装飾部位。
「ふふふ、この苦行。細っかいなあああああ!!」
どんな修業だ。
真夏の暑さのなか、細かな作業なんざしてると眼の酷使。
垂れる汗が、目玉に入ると滲みるわあ。
目指すは、ロココ調のミニテーブル。
先日作った椅子とのセットだ。 ―――くうう、合わせたい。
出来上がりを想像しつつ、作り終わったのは夕方である。
「どうよ!」
いいっしょー!!!
夕飯の席にてお披露目である。
「―――うわああ」
引くわ、この器用さ。
ご飯粒を唇にくっつけたままの下宿仲間が言い放った。
「おおお、素晴らしい」
――――写メ写メ。
思う存分、撮るがいい。ふははははは。
やはり、下宿仲間の一人がそう言ったので素直にそう言ってやった。
「 ―――、ばあちゃんおかわり」
無視かよ。
唯一の成人が無言で、飯を食っていた。
「はいはい。――おや、素敵なのが出来たねえ」
すごいすごい。
ああ、おばあちゃん、今俺は凄く癒されたよ。
守備範囲はとうに離れた年齢差だが、これは人としての魅力だろう。――それを、世間では人徳という。
女性の魅力は、一つじゃないぜ。
「―――どうせ、作った後はそのまま忘れるだけなんだろうに」
ぽつりと言い放った、大家のおばあちゃんの孫に返答した。
「だからこそ、作った瞬間は褒めてほしいんだよオオオオ!!」
――俺は褒められて伸びる子なの!!
叫んだ声に、生温かい視線を感じたのは気のせいにしておく。
数日後。
俺が今までに作ってはぽいぽいと無造作に放り込んでおいた引き出しから、そのテーブルセットが無くなっていた。
―――くくく、よし次はベッドでも作成するか。
趣味にやかましい小人たちは、気に入らないと借りていってはくれないのだ。
借りられるには、需要の把握が大事。
奴らにとっては、大荷物だからなあ。
労力かけるだけのものじゃないと、駄目なのよ。
俺様、勝~利っ!
わははははははははは。
深夜に一人で笑っていたら、後ろからどつかれた。
「――やかましい、学生」
社会人の貴重な睡眠時間の妨害するんじゃねえよ。
っ、くそ。 ―――大学生いじめんな、社会人。
いきなり人の部屋に現れた大家の孫には、いつか逆襲してやりたい。
了 by御紋
…書いてて思ったのはさ、これって二次なの? あれ?
半オリジナルと認識してもよくないか?^^:
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