二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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泥沼は、自分たちだけでは解決しません。
冷静に問題を見つめられる調停者を用意しましょうwww。
【友人という名の調停者】
【友人という名の調停者】
2010.03.02
「…で? 今日はどうしたのさ? 」
「うわ。 ひどいねお前」
こんなに素敵な友人を捕まえて。
「――――自画自賛する男にろくなやつはいないって、決まってんだよ」
「本気でひどいわああ。―――健二くんたら」
「―――昔からだ」
まあ、ひどい人。
黄金の酒が、古くて狭い健二の部屋の蛍光灯の光を揺らしていた。
「…えらい痩せたねえ」
高校からの貴重な友人が健二の顔を見つめた。
「………」
健二は何も答えずに、ただ片手に持ったビールをあおる。
「―――で? 何があったか話す気は?」
沈黙はつづく。
「……そういえば、そろそろキングカズマのエキビジション始まるんだよな。―――借りていい? パソコン」
「……っ! ――だめだ」
健二がそれを否定する。
佐久間は知っている。
いま、そのパソコンの中に密かに眠っているフォルダの中身を。
そこには、高校2年の夏。―――世界を救って、恋を散らした健二の秘密が眠っている。
出逢った相手に教えられたメールアドレスと自宅の住所。……ただ、撮り貯めつづけたキングカズマの映像だけが残っている。―――膨大な量の。
その中に、数枚だけある中の人の幼い姿が、ただひそかに残っている。
「―――馬鹿だねえ」
「―――お前に言われるほどじゃない」
自分の愚かさなど、誰よりも知っている。
酒に酔って、落ちかけている健二をあやしながら、佐久間は思う。
愚かさを知っているなら、どうしてそれを表に出さない。
健二のその生真面目なまでの頑固さが、ふいに佐久間の心を刺激する。
―――なあ? 俺はおまえに救われてほしいんだよ? 親友。
大人になりかけの境界線。―――成人してもなお、心の深層にある暗闇に眼を向けたままの健二に佐久間は言葉に出さずに問いかけた。
「……佳主馬」
勝手知ったる狭い友人宅の隅。
敷きっぱなしの床から回収してきた布団を、酔いつぶれた親友にかけようとしたところで健二が呟いた寝言を聞いた。
「………言ったろう? 何だって聞いてあげちゃうよって?」
遠くなったあの夏が、懐かしい。
―――だから、願い事は言葉に出してみろ?
忘れられぬ夏の冒険が、まだ夢の残骸を残している。――――健二の心の底で。
取り出した自分の携帯の中。
常になく、頻繁に連絡を取った人のアドレスを探す。
履歴を探せば、すぐに出てくるその名前。
「―――ちょっと、会えませんか? …相談があるんだ」
ぴかりと光る携帯画面の中、「理一」の名前が映っていた。
了 by御紋
佐久間は、健二のことを友人としか思ってないよ?
本当だよ?(必死)
げしっ!
「!! なにしやがる、健二!!」
げしげしげし。
「…大声出すな」
「……おまえ」
「――――味噌汁よこせ」
「……(二日酔いかよ)」
こんな友人関係の黒健二と佐久間が好きv
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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