二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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41歳健二さん!
今月は、41歳健二さん強化月間。
呑みが意外に続いているのですよ。これがまた。
いくつか分けようかとも思いましたが、呑みで全て統一しちゃえという精神のもと進んでおります。
-‐‐とうとう、10超えです。長いよ、これ。
いっそのこと、呑みが本編でその前はすべて序章と思ってもらってもいいかもしれない。^p^
番外編は呑みが終わったら、あるいは本編完結後にまとめることになりそうです。
……よろしこ! ・w・ ノ
4
解体、デリート、クリア、エンド。
全てが終了のための言の葉。
――欲しいのは、ほんとうはそんなものじゃなかったのにね。
背後では、花札勝負にかけてる人たちの盛り上がる声。
ええ、やっぱり俺はこの家の人間との賭けゴト勝負だけはしたくないと思いましたよ。
なに、あの札の引きの良さ。
ほんっと、あり得ないからね。――次に金を稼ごうと思ったら、某国の公式カジノに侘びを連れて行って研究費を稼ぐのもいいかもしれないとか思いましたよ。
侘びは本音いうとヨええんだけど。
陣内一族のなかではという但し書き付きだけども。
一時期、あれが出奔したのは貰ったばかりのお年玉を全て掛け札勝負で全額還付させられたからだという噂があったくらいだ。
……噂ですよ噂。侘びは否定してましたよ、もちろん。
でもまあ。普通の一般人相手には勝てる程度には強いんですよ、あれも。
―――俺が意地でも陣内一族とは賭けゴトしたがらないわけがわかっていただけましたか?
「解体、C―m終了」
「D―v8から12,15END.それからRとNのGuからGiは解体中」
二人体制の作業は相方との声かけが大事ですよ。
解体手順間違おうものなら、作業量は洒落にならんくらいに増量しますからね。救いがたいことになるのでそれはやめてほしいのですよ。
「lineKP補正支持」
「β:hYsynapse神経域オールクリア」
共同研究者ならではの独自の略語を使いつつ、解体作業をするわけだが。
まあ、間に合いそうではあります。よかった。
だけど、背後から…。
「…っしまった」
―――嫌な叫び声がしたんですが……どうした?
――アカウントが不足しています。勝負を終了しますか?
「! 侘助!」
「まだだ、終わってない!」
焦りが出たか。
たった一度の判断ミス。
―――失ったそれは大きい。けれど、彼女の勝負運の確かさは間違い無いだけにあきらめることはできない。
――アカウントが不足しています。勝負を終了しますか?
「解体はまだ終わらないの!!?」
悲鳴のような直美の声。
「「やってる!!」」
二人で叫び返した。
こっちだって手は動かしてんだ!
タイムリミットを告げるワールドクロックの鳴る音だけが響いている。
一つ、気がかりなことがあった。
変容させられたラブマシーンの補正だ。
解体を進めることでその能力は減弱するだろう。しかし、その最後の瞬間まで『今の』ラブマシーンは――遊びを楽しみ続けるに違いない。
世界を代価に、遊戯を楽しむために必要な鍵となるアカウントをあれはもう手にしてしまっているのだから。
大いなる鍵。――もう一つの世界『 Official Zone : OZ 』の深淵を自由に行き来する権限。
それを手にしたうえで落ちくる衛星『あやかし』を操作する権限を保持してしまったラブマシーンを、放置しておくことは出来ない。
だが。
『一緒にいられるんですか?』
『イッショ…』
――何事もなく、あのままでいてくれたなら。
そう願う思いが健二の根底に眠り続けているのだ。
ラブマシーンはOZ運営部へと引き取られる予定だった。
最初は研究のためのプログラムとして象られた存在。
だが、それも育つ。
細かく細かく条件(program)を入力(install)し、学習(modeling)させるそのうちに。
生まれたばかりの幼児の神経が粗粗としたものでしかないのに、刺激を与えて経験させていくうちに緻密な神経叢へと成長していくのと同じことだ。
『――そんなのアリなわけ?』
『あり。―――だからよこしな?おまえの秘蔵っ子』
ね、それは大切にお育ていたしますよ?
『………いい度胸だな。俺の秘蔵っ子を無料で奪う気かよ』
『おバカなことをいうんじゃありませんよ、それはもう素敵な支度金を込みでご用意したうえでお引き取りするにきまってるでしょうが』
ははは、蝶よ花よと育ててあげましょう。
『………』
鬼か悪魔かとこき使われそうな気がして怖いですよお父さんは。
『――その気になった?』
回線の向こうで人の気配を呼んだらしい、悪友兼OZ運営の中間管理職はこちらへと打診中。
親馬鹿丸出しで我が子のように自慢したからなあ、ウチの子たちのこと。
『そうだね。―――ウチの子ツインなんだけど、両方引き取ってくれるなら考慮しますよ?』
ラブマシーンだけがうちの秘蔵ッ子じゃないのですよ、実は。
『ツイン?』
『YES。――二人で一体の――子供たちなのですよ』
おまえが子供たちをOZの守護者として欲しいというのなら、両方引き取るのが筋ってものだぜ?
もちろん、お父さんもその後に面会させてくださるのは条件の一だ。
あのこたちに逢えないなんてそんなの許しませんよ、お父さんは!(涙)
少々うざかろうが、育て上げたプログラマー(父)としての心からの叫びであった。
―――――――――――→ 5 へ。
全ては萌えと想像で書かれております。
だって御紋アナログ人間。
―――専門の方や学生さんにとってはぬるい笑みも浮かぶでしょうが、どうぞ流してやってくださいませ。(ぺこり)
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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