二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
41歳健二さんって好き?
あたしはもはや理想を込めすぎたような気がする。
でも、物語りだからこそ理想ができるのも本当なんだと思うんだ。
原作のままの17歳な健二さんの必死さが好きだった。
だからこそ。
-―――こんなふうに育ったかもしれない41歳健二さんの物語りを、
あたしは書きたかったんだ。
大いに妄想力があるのも悪い事じゃないね(笑)
では、まだまだ続く物語りをどうぞ!
10
酒を呑もう。
『命の水』と先人が称した酒を。
酒を呑もう。
―――今日という日を忘れぬために。
深夜のこと。
風呂も済ませた後、久しぶりの陣内家での宴に酔った。
酒に弱い健二は呑んではいなかったから、アルコールにやられたわけではなく人の喧騒に酔ったというのが一番正しかった。
歩いていた夜の廊下で手招きする真っ白な細い手が見えた。
「――本気で夏の怪談かとおもいましたよ」
「…すまないねぇ」
着物姿の陣内家当主陣内栄を背負って、栄の居室である離れへと歩いた。
灯りをつけた部屋に大奥さまを降ろして、―――気付いた。
「―――――大奥、さま?」
「ふふ、ふ…っ…!!」
その真っ白な肌の色と息の切れた呼吸の音に。
死は、果てにあるのではない。
死は、常に生の傍でただ沈黙している。
―――生きようとする者を選別しながら。
ワールドクロックが停止した。
それは世界が救われたことを意味した。
歓喜の声は、きっとこの地球上の全ての場所から放たれたのだろう。
すべての家族たちが愛する家族と生きていけることを知って喜んだのだろう。
それはこの上田の家でも間違いはなかった。
「「「やったああああああ!!」」」
「ばあちゃん、夏希がやったぜ!」
大広間に並んだ家族たちは大勝負に勝てた興奮で盛り上がっていた。
俺と侘びはそれどころじゃあない。
侘びは手順を間違えないように細心の注意を払って、遠隔操作でのラブマの解体作業に苦心しているところ。
俺はというと。
かたかたかたかたかたかたかたかた。
【―― どこにいる 】
逃したラブマシーンの痕跡を辿るログを探す簡易のプログラムを作っている途中だった。
最初は敬にでも押し付けようかとも思ったが、よく考えてみてほしい。
一度目のデスマ―チ。
ラブマシーン捕縛のための管理棟データの変更補正。――――一度目の花畑への旅立ちでもあった。
二度目のデスマ―チ。
OZ中央塔付近のプログラム変異。すなわち、つい先ほど大勝負を行っていた巨大遊戯場の仮構築である。―――このあたりで二度目の神様への旅立ち準備。まさに頭蓋内部の豆腐が死にそうになる頃である。
さすがにこれ以上はなあ。
友人兼元義弟の優秀な頭脳をいじめるのは御齢41歳のいい大人としてダメだろうそれ。
そんな風に思った小磯健二はそれなりに優しい筈の大人である。
健二がプログラム作成中に、陣内太助が気付いた。
「待って! なんかおかしい!」
「「「え?」」」
「カウントダウンが止まらない!」
00:12:10:94・
止まった筈のクロックが動き出す。
大画面のTVに映し出された画面のなかで笑っているのは。
『きししし…』
――――――――――健二のいとし子の、すゑ。
―――――――――――→ 11 へ
TrackbackURL
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
著作権は御紋にありますので、個人で楽しむ以外に、ネット他に使用することはおやめください。
(二次配布、禁止ですよ)
御紋の生息地は、ついったです。
(ツイート非公開:アカウント → gomonn)
フォローはご自由にどうぞv