忍者ブログ

二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

41歳健二さんの呑み!⑰-14



23日の診断メーカー俺得二つ。

 

41歳健二さんさんに質問。1.出身 2.よく行くサイト 3.好きなポテチの味 4.やらないか。

診断メーカー(設問)

→  1.上田 2.OZの数学サイト3.のりしお4.…もうやった。

 

 めちゃくちゃ新鮮でした。www

おまけ。

 I love you.を御紋風に訳すと『おまえを●して私も死ぬ』です。

診断メーカー

→ なぜ伏せられたw 愛か殺か脅か犯か壊か許か滅か。個人的にはたぶん【おまえを許して私も死ぬ】だとすごく悶える。いいネタです、診断メーカーさま。


 久しぶりに受けたwww


ということで、41歳健二さんです!

 




 

 

   14

 

 

 

「コイコイ、です」

「なかなかやるね」

「―――どうも」

 

 高校の時分より陣内一族との賭け事勝負はぜってえしないと心に決めていた自分が、よりにもよって陣内家の総元締めといえば聞こえの悪い16代目当主である陣内栄と花札をすることを決めたのは、―――それだけ賭けられた賞品に意義を感じたからだ。

「……こうやって、健二さんと花札をするのも久しぶりだねえ」

 大奥さまは感慨深げにそう言った。

 つい先ほど発作を起こしたばかりだというのに彼女は綺麗な正座の姿勢を崩そうとしない。……休めといっても休んでくれる人ではないのだ。

いっそのこと寝転がって花札勝負でも俺は全然かまわなかったのだが、大奥さま自身がそれを嫌がった。

 ―――人が人に相対するときに座を正すことも出来なくてどうするんだい!

 ましてや本気の勝負をしようというときに!

 彼女の美学を止められるはずもなく、かくして花札勝負は始まったのである。

「――俺の記憶にある限り、大奥さまが負けてるシーンを拝んだ記憶が一切ないんですよねえ」

 この賭け勝負については誰もが強い陣内家一族全員による年末と盆に行われる陣内家一世花札大会においてですらだ。

 ちなみにそのときの勝負の様子については、上田のローカルTVが放映してくれている。

 ――――どこまでも地域に愛される一族である。

 もちろん、小磯家においてはその放映放送は一回も逃すことなく録画済だ。

 爺さまの宝であったそれは8mテープの時代から始まってモノクロカラ―合わせたビデオ時代、それから健二に為り変ってからのDVD時代へとの変遷を辿った由緒ある小磯家の家宝として我が家に保存されてある。

 爺さまには「後生じゃからワシの棺にはこのこぴいしたものをぜひ詰めてくれ!!」と血涙をこぼして頼まれた。

 勿論、優しい孫の俺はその願いを叶えてやったとも。

マスターテープを俺に残してくれる気になっただけでも、爺さまにしては珍しい決断だと思ったものだ。

「―――勝ち負けなんかよりも、誰かと一緒に楽しむことが楽しいんだよ、あたしは」

 笑顔で大奥さまは云われる。

 だがしかし。

「少なくとも、この35年間は負けたことがない方が何をいいますか」

 たまには負けて見せるくらいの寛容さを見せたうえでその言葉は言っていただきたいと思います。

「―――ふ」

 なんだい、まだあのビデオ持ってんのかい、小磯家は。

 笑いながら大奥さまは札をめくった。

「家宝ですから」

 常に保存用、観賞用、布教用の3本は用意してありますよ。

 ちなみに、俺が某国へと留学中は地域の友人にお願いした。

 最近は上田ローカルTVの放送局自体に交渉して本テープからコピー版を横流すようにと対応してある。(実費払い)

 ―――ああ。小磯家だからねえ。

 交渉にあたった放映局の高齢の社長がなんだか生ぬるい笑みを浮かべていたが俺は気にしない。

 そのような笑みは、いままでにも山のようにもらってあるので無問題なのである。

「ふむ。―――あいもかわらずだね」

「ええ。――あいかわらずの、小磯家ですよ」

 笑みを浮かべて両者で相笑う。

 

 夜闇の中で笑みは並ぶ。

 一つは若く。

 一つは老いて。

 

 ――――それでも、その笑みはひどく似通っていた。

 

 

 

 

「ねえ、健二さん」

 零れた言葉は、どこから現れたのだろうか。

「私はあんたに託そうとおもうんだよ」

 酷く小さな、けれども確かな意思を込めてその言葉は落ちた。

 

「……何を、ですか?」

 

 聞き返すことに、これほどの勇気を必要とした言葉を俺は知らなかった。

 続く言葉を知りたくなくて。

 

 ――――――――――――知りたかった。

 

 

 

 

 

「私の家族を、さ」

 

 

 

 

 

 時はまだ、夜の闇を抜け出してはいなかった。

 

 

 

 

 

 ―――――――→  15 へ

 

 

 こんなシーンでもネタを忘れないのが御紋である。知ってる。(涙)

 ちなみに、2010年の正月は初のBLD撮りであったらしい。

 ―――そんなんあるならあたしも欲しいです。健二さん!(挙手)

拍手[4回]

PR
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
TRACKBACK

TrackbackURL

  
倉庫の整理整頓をした日。
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
拍手文は、2つ。
最新記事
プロフィール
HN:
御紋(ごもん)
性別:
非公開
職業:
会社員(夜勤あり)
自己紹介:
活字中毒の自覚ありです(笑)。
映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。

こちらでは、二次創作を展示させていただきます。
著作権は御紋にありますので、個人で楽しむ以外に、ネット他に使用することはおやめください。
(二次配布、禁止ですよ)

御紋の生息地は、ついったです。
(ツイート非公開:アカウント → gomonn)
フォローはご自由にどうぞv
 

バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Copyright ©  -- 「御紋」(ごもん)ですが? --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]