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二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)

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41歳健二さんの呑み!⑰-13
41歳健二さん。

 まだまだ続くから、たち悪いよね。orz




 

   13

 

 

【シンクロ率を上げる…んですか?】

【……ナゼ…】

愛しい二人のAIたちはそう尋ねた。

 

「保険であると同時に、お前たちが一つになるための手段になりえる事由だからさ」

 

胸を張って答えた俺は、こんな先があるだなんて思ってはなかった。

――――それだけはいえるんだ。

 

 

 

 

「「「開いた!」」」

 解いた数式は見事に鍵の役割を果たして、GSPの原子時計のアクセス権をよこしたけれど。

「「「―――あああ」」」

 がちゃんと新しく施錠された鍵によって、またもやアクセスは出来なくなった。

「―――っ!! もう一度解きます!!」 

 握りしめたシャーペンは音を立てて罫線の上を走った。

こちらを振り向いて笑ったラブマシーンの姿が少し歪んで見えた気がしたが、すぐに数字の世界へと埋没したのでそれを確認することは出来なかった。

並ぶ乱数は難解だ。

 全ての乱数を書き写しその数字の塊を壊して把握して律を測り意味を見出す。

 隠された答えを見つけて、それを即座に入力する。

間違えることなく。

 

「―――カズマ!」

 相棒が叫んだ言葉が遠くから降ってきた。

「奴の守備力をゼロにした! 奴を叩け!」

―――奴って誰の事だったっけ?

代名詞を固定名詞に変換する余力さえも、俺の頭の中には残ってはいなかった。

 

「開いた!」

扉は再び開いた。

だが扉はがちゃりとまた閉まる。

「―――――――――もう時間がない!」

 上がる悲鳴の叫びを聞きながら、健二の脳内も悲鳴を上げた。


 

 ――――救いはどこにあるのかだと? そんなものは、そんなものは。


 

「―――――人が作るしかねえんだよ!」

 祈る神はもういねえんだ!!!

 

 脳内容量はもはやエンプシー。

 それでも見出してみせた回答を計算しながらゆっくりと打ち込んだ。

「あ…あん…ざん…」

 太助が吐き出した感歎と安堵の入り混じった声を壊れた感覚器が受け止めたが、そこまでだった。

 現実感覚も定かでない中で、接続したGPSの原子時計に補正情報として思いつくままの数字をランダムに打ち込んで。

 

「よろしくおねがいしまあああああっっっすっ!!!!!!」

 

 エンターキ―を叩き上げた。

 

 

 

――――――邪魔するなあああああ!

 叫ぶ少年の声が聴こえた。

  

 

「―――なに、こいつ!?」

 隣で叫んだ少年の声に振り返れば、そこには――――。

 

「キング。―――その子は壊さないでやってくれ」

 

 かすれた声で告げた。

 

 

 

 

「―――――それは、―――俺の大切な子供たちだ」

 

 

 

 

 

 落下してくるのはデフレと化した人工衛星。

 息を呑みこみながら最後の賭けの勝負を待つのは、結局誰一人として避難しなかった陣内家の一族たち。

 訪れる衝撃に備えて子供たちを守ろうと動き出したのは誰が一番初めだったのだろうか。

 使い果たした脳内のなかで思いだそうにも覚えてはいない。

 少しでも幼い者たちを内に内にと抱え込み、楯になろうとしたのは年長に立つ者たち。

 ―――栄さん。貴女が築いた一族は、とても強くて優しい人達ばかりです。

 

 

やがて落ちた衛星の衝撃が、この敬愛する人々の住まう家へと及ぶ直前。

―――一人だけ離れた場所で解体作業に勤しんでいた侘介が、理一とともにこの繋がった塊のなかへと入りこんでいたことに気づくのは。

 

 

――そうそう、こいつがしっかりと混じってきたのよ。自分から。

――そっかー、自分からかああ。

――仕方ねえだろう! あんな女子供まもってやらねえとすぐ傷ついちまうじゃねえかよ!

 真っ赤な顔して理一と太助にくってかかった侘介の姿を見た時。

「「「  大人になったね、侘介くん!!  」」」

 三人一緒についハもったのは仕方がなくないか?

 

「―――そういうことを真顔でいうから、おまえらは性格がわるいんだよ!!!」

 

 

 真っ赤な顔で述べた奴を肴に酒を呑んだ。

 全てが終わった祝いの席。

 

 

 

 

 ―――――→   14 へ

 

 

 ―――並列で書き連ねようとしている時系列が多すぎます、おバカなくせに。(泣)

 このときのOZでの話は後々で補顛しますからお待ちくださいませ。(涙)

 

 

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健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。

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