二次創作、版権に絡んでおります。 やおいが分からない方、嫌いな方は訪れないことをお勧めいたします。申し訳ありません。 pc・携帯両用サイト。 (検索避けスミです)
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いい加減に進めたい。
ということで、久しぶりなこのシリーズ。
愛に慣れてない健二さんシリーズですv
「愛とは偉大である。――かくも、愚かになれるのだから」
2010.04.02.
夏が去ろうとしている。
夏休みが終わるにはまだ一週間はあったけれども、予定外に延びた上田での滞在を終わりにしようと思ったのはなぜだったんだろうか。
「ええええ、健二帰っちゃうのか―?」
「もっと、遊べ~」
子供たちがそう言ってくれたことは嬉しかったけど、―――もう十分でしょ?と思ったことは否めない。
「ごめんね、いいかげんに帰らないと。――――やり残してることとかあるからさ」
「「「ぶーーーーーー」」」
三人そろって、口を突き出してふてくされる顔が全く同じ顔。―――遺伝子ってすごいなと思う瞬間だ。
「健二くん、荷物の準備できた~?」
「あ、夏希先輩。――はい、もう出来てます」
あせあせと最後の荷物を詰め込んで、パンパンになったリュックサックのジッパーをなんとか閉めた。
「万里子おばさんたちから、お土産だって」
はい。
「……すごいですね」
ドンと置かれた風呂敷のなかに、保存のききそうなきゅうりの漬物、いもの煮っころがし。イカの干物。―――帰りの新幹線で食べなさいと言われたおにぎりが6つ。―――三時のおやつにおやきまで渡されていた。
「―――多いな」
「…………」
東京駅まで迎えに来ていた佐久間が、両手いっぱいの荷物を抱えた健二を見て、突っ込んだことは当たり前としか思えないわけで。
「まあ、おかえり」
「――ただいま」
親友の言葉に、返事を返した。
「えっらい、たくさんのお土産かかえちゃって」
「―――」
「―――楽しかったかい? 上田の夏は」
『まだ、終わってない』
佐久間の言葉で、なぜか健二の耳の奥で、少年の声が再生された。
――――――ジイイイイイイ。
「これ、貰って」
「…え?」
蝉の泣く声がうるさい上田で、佳主馬くんに渡された。
「……携帯」
なにこれ?
「―――健二さん、新しい携帯ってまだ買ってないよね?」
「え? うん」
「これ、使ってくれる?」
当然の顔をして、差し出されたのは健二がウイルスにやられたあの携帯の最上機種だった。
「―――使って?」
「いやいやいやいやいや」
まって、佳主馬くん。いやいやキング。(中の人)
「も、もらえるわけないでしょ? そんな…」
「だって、健二さん明日帰るんでしょ?」
新しい携帯買ったからって、わざわざボクの番号打ち込んでくれるとは思えないし。
「―――もらって? これを使って、声をかけて? 連絡方法なんてなんだっていいから。
――――いつだって、我がまま言ってね」
そう言って、渡された携帯には佳主馬くんの℡番・メアド・住所まで。―――すでに登録されていた。
ちなみに、携帯の基本料金については佳主馬くんもちだとか。
「だって、ボクの我がままだもの。――当然でしょ?」
――聖美さん、聖美さん。
貴方の息子がなんだか暴走中です。
経済観念は普通そうだと思っていた過去の自分に警報を発令したい。
最上機種のその携帯は軽量なことで有名だったが、……購入者の愛の分だけで十分重い、と健二は思った。
了 by御紋
ちなみに購入するのは未成年のため、理一に頼んで捺印してもらってます。(偽造^^;)
皆は真似しちゃいけないんだぜ?
…僕が無駄遣いする可能性もあるんだけど。
ああ、―――大丈夫。―――それも受け止めて見せるよ。
愛でしょ?
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映画「サマ―ウォーズ」が大好きです。
健二さん至上主義。カズケン信者。栄さま神格化傾向あり。――――――です(笑)。
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